特に境界性パーソナリティ障害の人などは「自分がない。自分が何者なのか分からない」
などと悩むようですね。すると「自分がないのだから、自分を見つけなさい」ということになります。
加藤諦三さんがしばしば言う「挫折する良い子」というような人間像の人がいます。
このタイプの人は、境界性の人にとても良く似た幼児期を過ごしています。
「親の言う通りにしないと、見捨てるよ」というメッセージを与えられ続けたのです。
「挫折する良い子」に対して加藤さんは、自分の好きな色、自分の好きな食べ物、自分の好きな音楽…
何でも「私はこれが一番好き」というものを、どんどん見つけていきなさい、と言っています。
そして、その延長にあるのが、ライフワークと云われるようなものでしょう。
自分を見つけること。それは自分を確立することと同じです。いわゆる「アイデンティティの確立」です。
まず、あるがままの自分を認めること。自覚すること。良いところも悪いところも全てです。
「この自分であるしか、ないんだ」。すると不思議なことに「この自分で良いんだ」という心になります。
人間も動物も、その本来性に立ち返れば、必ず「より良く生きたい」と思っているはずなのです。
それが生命の本質だと思うのです。だから自分自身に成り澄ますことができた時、自分を「絶対肯定」できると思うのです。
「この自分であるしか、ないんだ」。これは悲しい諦めでも妥協でもありません。又、±0ではないのです。
認めること=肯定。肯定なのだから、プラスなのです。
すると自己嫌悪から抜け出すことができます。自分を知ることで自分が確立します。
自分を知ること=人を知ること です。だから他人のことも、より深く理解できます。
すると情緒も安定し出し、社会に通用する人間に変容するはずです。
お礼
確かに、振り回されているところがありますね。 もっと自分に自信を持って、 人の言うことに耳を傾けすぎないのも大事ですね。 ご指摘ありがとうございます。