はい、ありません。韓国の刑法には、「死者冒とく罪」 という罪があります。
・ 『親日派のための弁明』の著者、キム・ワンソプ氏が、抗日武装運動家として有名な金佐鎮(キム・ジャジン)のことを「単なる馬賊の親玉だった」と数年前にどこかで書いたら、金佐鎮の孫娘、金ウルドンから死者冒とく罪で告発され、最高裁で有罪が確定しました。
金佐鎮(キム・ジャジン)は、中国大陸で抗日武装運動をやって、「青山里の戦い」で日本兵2000人を全滅させたので韓国では英雄です。教科書にも載ってます。「青山里の戦い」「青山里の大勝」を知らない韓国人はいません。
確かに、金佐鎮は最後は日本軍に投降し「これからは農業でもやります。」「つきましては日本から金を借りたい。」と書き、自分のかつての仲間に殺されてます。単なる暴力団の親分だったと言えなくもないかもしれません。
しかしそれが韓国では言えません。
この金佐鎮の孫娘、金ウルドンは現在与党の国会議員。
その息子であるソン・イルグクは韓流スターで、ドラマ『朱蒙(チュモン)』に主演したことから日本にファンクラブもあります。ソン・イルグクは、「金佐鎮顕彰会」の役員を務め、会の行事に出席しています。
他の人のケースでも、日本との歴史についてはこの死者冒とく罪が使われているようです。
結局は韓国のナショナリズムに合致しない、ナショナリズムが好ましいと思わない言論は死者冒とく罪で有罪にされちゃってます。
親日売国奴とされている人物を、「当時としてはしかたない側面もあったのではないか?」「それが最善の愛国の手段だと考えたのではないか?」などとマスコミインタビューで答えようものなら、「家に帰る時に気をつけな!」「ブログ炎上は必須だな。」などの書き込みがマスコミに寄せられます。
なのでこういう事を言う人は(ほとんど皆無ですが)、「この人物が親日売国奴であることを否定するわけでは全くないけれど。」「決して擁護するのではないのだが」などの前提をしっかり付けています。
・ 韓国朝鮮の本当の歴史について書いている筑波大の古田博司教授は、韓国から煙たがられていて、日本国内においても韓国大使館所属の情報要員からいやがらせされているとか。
古田氏は日韓歴史共同研究の委員で、韓国側研究者たち(教授たち)が会議で怒声をあげることなどを月刊誌に書いて、共同研究の実情を世間に知らせました。
韓国には江戸時代の対馬藩が作った貴重な行政文書、日本統治時代の裁判資料などが残され、現在韓国政府所有になっています。1965年の協定により、研究者の研究のためには韓国政府が閲覧などの便宜を図ることになっていますが、・・・・・。
歴史研究者は資料に当たらなければいけませんが、古田教授のように本当の歴史を研究しようとしている研究者には意地悪するかもしれません。
「韓国が言う歴史が本当です。」「韓国の言う歴史はその通り。」の、韓国一辺倒の日本人研究者には申請したらソク閲覧させてくれたりするかも。
・ 『スカートの風』の著者、呉善花(オ・ソンファ)氏は、「日本で反韓的言動をしている」と韓国マスコミに取り上げられた途端に、韓国政府により入国拒否されました。
お父さんが亡くなってお葬式に出ようとしたのですが、空港で入国拒否です。国益に好ましからざる人物、だそうです。
どんな目に合うかわからないので、言いたいことも言えません。
お礼
とてもくわしい解説ありがとうございます。 事例も紹介してくださってうれしいです。 「死者冒とく罪」なんてものがあったら公正な歴史研究なんて出来るはずもありませんよね。 あの国と歴史認識を共有しようなんて夢物語であることを政治家は早く気がつくべきです。 ありがとうございます。またよろしくおねがいします。