薬剤師です。
一般的に睡眠薬と呼ばれるものには、軽いもの・強いものという概念はありません。
効き目の持続時間が、短いか・長いかの違いだけです。薬の効き方には個人差があるので、ある薬が人によっては強く効いたり、弱かったりはありますが、飲んでみないとそれは分かりません。
不眠症の型によって、寝付きが悪い人には効き目の短いもの、途中で目が覚めたり、朝早く目が覚めるという人には効き目の長いものを使うなどで使い分けをします。
効き目が長いからといって、強い薬という訳でもありません。
また、現在の睡眠薬は耐性がおきることはほぼないと言われています。現に同じ薬をずっと飲んでいて、きちんと眠れている人がたくさんいらっしゃいます。
効き目が悪くなったと言われる場合の多くは、薬が効かなくなったのではなく、不眠症が悪化していたり、不眠症の型が変化したものが多いように実感しています。
睡眠薬はあくまで眠らせるだけで、不眠症の原因を治療している訳では無いため、不眠の原因となっているものを改善しなければ悪化していくだけとなります。不眠を招くような生活習慣があるのであれば改善してみるといいかもしれません。
一般的な不眠の改善法としては
・朝起きたら朝日を浴びる
・就寝前2時間程度はコーヒー・緑茶の摂取やテレビの視聴などの刺激物を避ける
・布団に入るのは眠くなってからで、眠くもないのに布団に入らない
・必要以上に寝るようにしない。60代の人の必要な平均的な睡眠時間は6~7時間程度。必要以上 に寝る事はできず体が自然に起きるので、朝起きたい時間から逆算して遅寝・早起きをしてみる。
・寝酒はしない
・不眠を招くような他の病気にかかっていないか、不眠を起こすような薬を飲んでいないか
などがあります。
また、睡眠状況を記録した日誌(布団に入った時間、起床時間、途中で起きた時間などなど)をつけておくと、医師の診察の助けになります。
お礼
やっぱり効かなくなるんですね(>_<) 困りました。 お医者さんは、話もよく聞いてくれますが、結局根本的な解決にはなりませんね。。 薬以外で眠れる体質になれたら1番いいのですがね。。 丁寧な回答ありがとうございました☆ 参考になりました☆