チェルノブイリと同等かそれ以上というのは、勘違いですね。
更に爆発や高濃度汚染水の貯蔵タンク破損などが起きなければ、沈静化します。
<参考>
レベル5というのは、水素爆発による大気中への放出によるもので、レベル7というのは、高濃度汚染水の長時間の流出に対する評価を加えたのではないでしょうか。
原子力事故のレベル評価は、環境に漏れ出した放射性物質の量によりますから、漏れた量の評価対象が増えれば、その分だけ評価が変わります。
レベル7は、『放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出』となっています。
タービン室に漏れ出した高濃度汚染水は、1ミリリットル当たり1166万ベクトルですから、1リットルで約100億ベクトル、1トンで、10兆ベクレルになります。
(タービン室で漏れたのは、半減期が30年のセシウム137が主体なので、半減期が8日のヨウ素131よりは、格段に放射線量は低い。また、セシウムの出す放射線はガンマ線なのに対して、ヨウ素131はベーター線で、体内被曝による悪影響は、ベーター線の方が相当大きい。つまり、ヨウ素換算すると、セシウムの汚染は、ヨウ素の汚染よりも約1000位は小さく見積もられそうである。)
キロベクレル=1000ベクレル
メガベクレル=1000000ベクレル=100万ベクレル
ギガベクレル=1000000000ベクレル=10億ベクレル
テラベクレル=1000000000000ベクレル=1兆ベクレル
つまり、2号炉建屋内の高濃度汚染水は、数千トン=10000兆ベクレル以上
・海に漏れた汚泉水の評価
つまり、タービン建屋内の高濃度汚染水が、注水で100倍に薄まってから海に流れ出ていたとしても、ペットボトル1リットル分、が毎秒流れ出していたなら、1日で86400リットル、86トンになりますから、8.6兆ベクトル、流出が始まってから止まるまで仮に5日間(地震後はひび割れのところまで汚泉水が届いておらず、大量注水が始ってから漏れ始めたと考えて)なら、43兆ベクレルになります。
一時的な水素爆発による拡散よりも、長時間の垂れ流しの方が絶対量でははるかに大きくなるのは、言うまでもありません。
附記
同じレベル7とは言っても、福島第一の10倍以上の放射性物質が、臨界状態で高い放射能を持ったまま、空中に拡散して地上に降下したチェルノブイリの爆発臨界事故とは、格段に差があります。
もし、レベル7以上のランクを認めるなら、チェルノブイリはレベル9クラスとすべきところでしょう。
(もしレベル7以上を作るとすれば・・・レベル8:溶融核燃料が圧力容器を溶かして漏出、レベル9:圧力容器から漏れた核燃料が臨界)
お礼
同じ日本人でさえ買い控え不買が起こってるからね 風評被害と実害で世界から日本は完全に孤立するのかな? 日本の安全神話はもう…