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「羅生門」がヴェネツィアで賞を取ったのはなぜ有名?
映画「羅生門」が1951年にヴェネツィア国際映画祭でグランプリを受賞したことは、 なぜ今でも有名なのですか?
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「なぜ今でも有名なのですか?」というご質問ですよね。そりゃ、黒澤明が「世界の黒澤」と呼ばれるようになった、すなわち海外でも「Kurosawa」だけで通じるようになったきっかけだからであり、そもそもは、日本人監督が初めて金獅子賞を受賞した作品だからですよ。何においても「初代」は語り継がれるものです。
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- ribisi
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この作品はカメラを太陽に向けたショットが有名です。 普通に太陽など撮影したらフィルムが焼けてしまいますが、 木漏れ日を絶妙なバランスでフレーミングして、ギラギラした 感じを出しています。 黒澤監督と田中絹代が現地に出向いてそこで取れたというのも大きいでしょう。
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ごかいとうありがとうございました。
心理的なものが作用しているのも一つの理由です。「羅生門」。何となく不気味さをかもし出してるタイトルではありませんか。黒澤明監督の名声を不動の物にした作品でもあります。原作は芥川龍之介の作品「藪の中」。タイトルは「羅生門」でも、内容は「羅生門」では無い訳です。芥川の著名な作品を3作言えと言われた場合、大方の人は「羅生門」「地獄変」「芋粥」「蜘蛛の糸」「歯車」「河童」「鼻」の中から挙げます。この中でも一際際立っているのが「羅生門」です。内容は実に不気味たるものです。黒澤は「藪の中」を描いた筈なのに、付けたタイトルが「羅生門」。これはおそらく「藪の中」ではインパクトが薄いと感じたのでしょう。黒澤の感性です。最大にして不気味な作品「羅生門」をタイトルにする事により作品の内容を(ただでさえインパクトが強いのに)更に倍化する事に成功しました。無論、肝心の羅生門は作品の中に登場してきます。その日本の映画が世界で認められた訳です。黒澤の名を不動の物にした事。羅生門というタイトルのインパクトの深さ。三船敏郎の精悍さ。京マチ子の妖気。作品の内容自体もこれまでの日本の映画には無かったものばかりです。ゆえに、今もって有名であると分析します。
お礼
ありがとうございました。
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ありがとうございました。