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東大の「進振り」制度とは?入学後の進路変更可能?編入との違いは?
- 東京大学には「進振り」という制度があります。入学後は2年間の基礎学習を行い、その後自分の進路に合わせて進む学部を決めることができます。入学してすぐに進路を決める必要はなく、やりたい学部に行くことも可能です。
- 進振りには試験や募集人数に制限はありません。高校卒業後に自分の進路に疎い場合でも、大学生でも進路変更が可能です。入ってから進路変更することもできます。
- 編入・編学というシステムもありますが、進振りとは異なります。編入・編学は既に他大学に在籍している学生が東京大学に入学する場合の制度です。進振りは入学後の進路変更、編入・編学は他大学からの入学を意味します。
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とりあえず、入学時の科類と進振りとの基本的な対応は以下のようになります(まあこれは東大のサイトでも載ってますが) 文I→法学部、文II→経済学部、文III→文・教育学部、理I→工学部・理学部、理II→理学部・農学部・薬学部・工学部・医学部健康総合科学科、理III→医学部医学科 また、教養学部(後期課程)は一応全科類から進学できます。 さて、2年後(実際には3学期の成績発表後に行われるので実質1年半ですが)の進学振り分けで自分が進む学部を自由に選べるかというと、理論上は可能です。 全科類枠を使えば、文転・理転も含め、すべてではないにしろ大部分の学部・学科に行くことが出来ます。 しかし、現実には様々な制約があります。 まず、文転はともかく、理転の場合は学科によっては「理系の必修科目が進学に必須」という条件をつけることがあり、これのせいで文系が理転するのはかなりハードルが高いです。 また、進学振り分けでは3学期時点での自分の成績を基準に判断されます。その結果、人気が高い学部ほど必要な点数が高くなる(例えば文I以外から法学部には平均85点以上、理III以外から医学部医学科へは平均90点前後が必要)のですが、大学の授業で点数を稼ぐのは難しく、ずっと行きたいと思っていた学部に行けなくなることがよくあります。それどころか現在の制度では、文I・文II・理IIIであっても毎年法・経済・医医に行けず、留年あるいは別の行ける学部に行ってしまうケースが良く見られます(定員の問題上、文Iの10%強(これは後期試験制度変更の影響もあり)、文IIの約25%が経済学部に進学できません)。 更に、教養学部の文系学科は文IIIから進学するイメージがかなり強いのですが、実際には進学振り分けの制度上文I・IIからの方が進学しやすい学科があり(年によっては底点が10点ぐらい違ってしまう学科も)、また文IIIから経済学部に行ける人数が制限されるなど、入学しないとなかなかわからない制度もあります。 以上から、進学振り分け制度はそんなに言うほど都合のいい制度ではない、ということをご理解いただければと思います。
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- snaporaz
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進振りとは進学振り分けのことで、教養の途中で路線変更できるように学部に全科類枠などが用意されてはいますが、行けるルートはだいたい決まっていて、そんなに自由度が高いわけではありません。大枠では決めておく必要があります。でなければ科類別に募集する意味がありません。 また、入りやすい科類に入ってスライドというけれど、突出した理三を除けばボトムラインはほぼ横一線とみるべきで、そんなのは当日の調子で入れ替わるレベルです。ただ学部の特性として経済学部は数学得意の理系歓迎なので、理数に強ければ(あるいは国語や地歴が弱ければ)理系で入って文転ということはあり得ます。学力的にも素養的にも文理の差が最も少ない大学です。基本的に「全教科に強くあれ」「マルチであれ」という大学なので当然です。医学科だけはやはり進振りでも他科類から進もうとすると超難関ですが、理一理二に入る学力があれば国内の大半の医学部には行けるので、リスクなしに行きたきゃそっちに行けよ、というところです。実際に理三や他大医学部に入りなおすひともいます。 編入学というのは他の大学からくるものなので全然違うけれど、転学部転学科とどう違うか、というと、はじめから学部学科単位で募集していないので「転」という概念ではなく建前上は白紙であるということ、さらに転学部などは成績以外にも志望先に空きがなければ行けなかったり入学時の成績にさかのぼったり教授会の承認が要ったり面倒なのに対して、手続き面で「圧倒的に楽」かつ「亜流・異端ではなく全員が通る本流の制度」ということくらいでしょう。 進振りの制度自体は複雑だし、進振りに直面するひと以外には全く関係ないことがらなので、そんなこと知ってどうするの、ざっと知りたいならドラゴン桜で充分だろうし(進振りも進化しておりもう古いけど)、詳しく知りたければマンガやまた聞きではなく東大のサイトからきちんと拾うべきですよ、という感じです。
- tanuki4u
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それから自分の進路に合わせて、進む学部が決められる。 ↓ 駒場の成績に応じて、進む学科を選べる。 センター試験の成績から進む(進める)大学を選ぶようなものです。それを一年半、しかも最後の半年分は、ブラックボックスで行います。 ※ 一年の前半・後半の点数は分かっているので、その点をもとに、希望学科を申請します。けど希望学科に行けるかどうかは、二年の前半の成績も含んで判断されます。なので、二年の前半分はブラックボックス。 高校上がりだと、どうしても自分の進路に疎いところもありますが、今や、大学生でもそんな若者が多数を占めます。 ↓ そんなんは、大昔というか、少なくとも30年前私の受験の頃もそうだった。 理一の中のかなりの数の学生が「いやぁ、血を見ると貧血起こすから、医学部やめたので、とりあえず東大」だったような気がする。 ああ。そういえば、編入・編学というシステムもありましたね。 それとは一体、どう違うものなのでしょう? ↓ ベタに言うと、戦前の旧制高校の制度を残しているという感じ。東大附属駒場高校なんていう言い方もあった。
>入学してから2年 実際には一年半です。東大は二学期制なので、三学期間が「教養集中」になります。 >適当な学部や入りやすい学部に入って、2年が過ぎた頃に、自分がやりたいと思った学部に行くことは可能なのでしょうか? そう簡単ではありません。 東大は文科、理科それぞれIからIIIに別れています。 文科から理科、またはその逆は結構難しいです。というのも「必修科目」があるからで、理科I類には「化学実験」「物理実験」がIIとIIIはそれに加えて「生物学実験」が必修で午後いっぱいそれでつぶれる様になっています。 文系のほうは必修が何か知りませんが、学部学科により必修のあるところもあるはずです。 >取り敢えず入って、後々でも進路変更が可能だというのは有難い ちっともありがたくありません。 理IIIに入っても百人のうち十人は足切り状態で保健学科に回され医学科に行けないと思います。最近の詳細は他の方にお聞きください。 理IIから其の分十人が採られますが、入試よりもきつい競争です。その他から回るのは至難の業。(涙;