気を悪くさせる言い方になるかも知れませんが、あえて言わせて下さい。
シーグレープを飾っていると言われますが、植物は飾るためではなく育て
るための物です。飾って自然に生きる植物は存在しませんから、検討中の
植物に買い換えたとしても、暫くしたら現在と同じ事になり繰り返す事に
なります。買い換える事は何時でも出来ますが、買い換えてばかりでいる
と無駄金を出費する事になります。簡単ですが栽培方法を書きますので、
まずは元気にさせる事を考えましょう。
置き場所ですが、年間を通して日当たりの良い場所に置きます。日当たり
が悪い場所では上手く育ちません。耐寒性(寒さに対する強さ)はあまり
強くありません。越冬させるために必要な室温は、最低でも5℃以上必要
です。就寝時には暖房は止められるはずですが、そうなると朝方には驚く
ほど室温は下がっています。5℃以下になると枯れる恐れもあります。
水遣りですが、基本的には年間を通して鉢土(鉢に入っている全ての土の
事)が乾いたら、鉢底から十分に水が流れ出るまで与えます。
自分が決めた日に自分が決めた量の水を与えるのは、状態を悪くさせる事
になります。水遣りは簡単なように思えますが、作業の中でも一番難しい
作業です。水遣り方法一つで、生きるも枯れるのも決まります。
肥料ですが、生きているのですから養分も必要です。春から秋までの間に
2ヶ月に1回で緩効性化成肥料(マグァンプK等)を適量与えます。冬場
は何があっても与えてはいけません。
植替えは最低でも2年に1度は行います。それ以上に植替えをしないでい
ると、根詰まりによる根枯れや生育不良が起きます。土は市販の観葉植物
の土を購入した状態のまま使用し、何も混ぜないで使用します。
あなたのシーグレープですが、樹姿が乱れるのは光線不足が考えられます
ので、日当たりの良い窓辺に移行させて下さい。葉が白く変色するのは、
湿度不足や温度不足が原因かも知れません。暖房器具を頻繁に使用する時
は、霧吹きで葉の裏表に水を噴霧してやり、湿度を高めるようにします。
一つの植物が育てられない人が、他の植物を育てられるはずがない。この
言葉の意味する事は分かりますよね。枯れている場合は手の施しようがあ
りませんので、どうする事も出来ませんが、しかし状態が悪い場合には、
何とか回復させれる方法も見つかるはずです。ここには植物に関して詳し
い方が大勢居られます。
御願いですから、シーグレープを飾らないで栽培をして貰えませんか。
面倒かも知れませんが、元気な姿を再び目にした時は、喜びは大きいはず
ですよ。