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着物の洗い張りが学べる学校について
- 和裁や着付けの学校はあるのですが、洗い張りなどのメンテナンスまでしっかり教えてくれる学校はほとんどないと思います。
- 縮緬などの難しいものだけプロにお任せし、出来るものは自分で洗いたいと思っています。
- ミクシーなどで仲間を募って、自分で洗い張り専門家に講座を頼むしかありませんか?
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洗い張り・・・やりますよ、わたし。 これね、昔はアイロンも無いから、仕方なくの洗い張りだとお考えください。 だから、今のように上出来なアイロンがあれば、それでいいの。 それに、丸洗いも無かった。 だって、何もわざわざ、もう一度1反に縫い直す・洗う必要がどこにあります? これは、布地自体の重さで布を引っ張ることに過ぎません(伸子張り)。 それと、伸子の針をかけるに、布目にまっすぐ横・直角・・・は実はかなり難しいです。 何しろ元の1反に戻すなら10m以上の長さになりますから、微妙に200本以上の伸子がずれていくとよじれるような 伸子張りになるのです。 だから、プロがいるのです。 10m以上の干し場も必要になる。 廃業した染やさんのジャンク品として解き洗い品をオークションで結構手に入れてますが、 仕立てるに、ねじれていたり、のりの掃きが今ひとつだったり、シミをごまかすに、白染め(色を乗せるのです)したりと あれやこれやしても布、自体の傷みがあって、元にはなかなかもどすにどうよ・・・と。 洗い張りの板はガラス窓で代用できますが、これは、すなわち、アイロンを節約するだけのことですから、 アイロンしたほうが早い。 寸法にきったままの布を、要所要所で巾をみて、アイロンしたほうが正解です。 ちなみに解いて洗う・・は簡単で、えりかたあきだけからげてしつけるだけで後は ふつうに、部分あらいで洗剤をつけて、ネットに入れて・・洗濯機です。 ただし、洗い張り・・・実は、庶民はほとんど「絹」はあらってません。 何しろ、高級品だから持ってないし、普段着は「綿」です。 そう、材質はいささかちがいますが、浴衣と同じだと。 そして、基本、あわせ・綿だから解くので、そして、解くには理由があるのです。 そう、解いて洗って、リメイクなんです。 元に戻すためには、着物の構造上、かなり、あっちこっち、「留め」のある部分に「あな」があって、 元には戻しがたいし、布のいたみもあって、弱っている部分を除いて、 他のものに素材としてリメイクするために解き洗いをする。 さらに、絹だと高級品ですから、これ、娘時代に作って、解いて、洗って、染め替えて、子持ちになって・・・と 1反をリメイク、リサイクル・・・ですが、これも、もと絹が高いから、洗い張り、染め替え、仕立て直しと お金かけても十分な話、昔でも、これを「素人」はやりません。 だから、ドコのご町内でも染屋さんがあったはずです、今のクリーニング屋さんとお直しやさんをかねていたとでも 思ってください。 「仕立て」の部分だけ「小紋」なら染め替えてもやるかな・・です。 もっとも、絵羽(訪問着がら)には染め替えはしませんが。 さらにですが、素人は「絹」の仕立て自体をそれほど経験してませんから、 「仕立て」ができるといっても、それこそ一生、一度か二度のちりめんの仕立て・・・難しいです。 普段着?綿は自分でするが、余所行きの「絹」は町内の染やさんに出したのです。 自分で洗うに難しい事情が他にもあります。 ご存知でしょうが、絹は摩擦に弱いです。 昔の日本の絹はそれほどでもないのですが、それゆえに、いまどきの絹より細くて、実は3回とは洗えません。 そして、訪問着など加工として最初から洗うことを想定しての技法ではなかったりもする。 いまどきの絹は太い(それだけではないのですが)ので、すれると、そこだけ色がぬけます。 つまりはすれないように洗わないと上がりにすれが出ます、濃い色ほど目立つ。 そして、なぜか、赤は色がにじむ。 ・・・と、まぁ、ちりめんが、という以外のさまざまな理由もあって、昔から、普通の人も おそらく、あなたがお考えになっているような、余所行きを自分ではやってないです。 そして、浴衣なら自分で洗うし、長襦袢だって、手洗いならそのままでokだし、 あわせでも丸洗いに出せる。 解いて洗っても、仕立て代はかかるし、解くほど汚れたものを、もう一度、同じに仕立てると・・・実は傷みが目立つ。 廃業した染やさんの、残り物・洗い張り済み反物を見ていると、頼んだ人は、これをもう一度、着物に戻すつもりだったんだろうな・・・だけど・・無理。 シミも、穴も、そして、縫い目あとのへたり、布地の劣化(汗の部分、布が腐りますので)、ひざ、尻のすれetc。 ・・・と、まぁ物語を読むように興味深いですが、’学校’つくるほど、実はあまり意味も無いのです、洗い張り。
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- bekky1
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#2です。 普通にスチームアイロンでokです。 縮緬でないかぎり、全部okデス。 裏からかけてください。 伸ばさないように、広げてて・・と、手心を加えつつです。 水洗いすると、いくばくかはやはり縮みますのでその分は無理しない。 無理して伸ばしても、いずれは湿気で元に戻るから。 縮緬に挑戦するならこれはかわいた後に、たっぷりと霧を吹いて、ビニール袋ですこし置いておいて、 湿気を満遍なく。 それから、すこしのスチームでアイロンです。 元寸法を記録しておいて、それに準拠するといいです。 【細身に作り替える事は出来ても、出す事は無理問う事ですね! それなら、痩せるしかないですね!(笑)】 ン、そういうことではなく、アンティークを利用するということなら、問題は裄です。 ほとんど9寸(34cmー35cm)しか反巾がないです。 これで裄を65cm以上は出せない。 今の反物は普通に尺(38cm)はあるのですが、昔のはアッテ、9寸です。 洗うとこれもいささか縮むのです。 寸法を出せば着られる・・・ではなく、出すにも、元の反物巾がナイ。 それと、身丈がまず、150cm以上あることが少ないです。 「アンティーク」で出来上がりは元の用尺に要注意です。 うちあげしてあることはまずまれです。 だから、なにがしか布を足して身丈を伸ばすしかないです。 やり方は・・ないこともないです。 袖を止めてあった部分はまず普通に、穴があきます。 無理があるから。 身八つのわきの下あたりに、汗の輪しみで、布グサレはこれも多い。 焼けているのは、秘策として、裏返しでつかうと、何とかなることもあります。 柄が変わりますが、それはそれとして印象が変わって悪くないです。 アンティークを染め直し・・・まず出来ないでしょう。 プロに頼むに、まずは色抜きすると、布地がとてもやせます。 それから色をかけるから。 具体的な事項になったら、また、ご質問ください。 100以上は解いて洗って、仕立て直してますから、数えてませんが。
お礼
読んでいて、とっても楽しいです。 >無理して伸ばしても、いずれは湿気で元に戻るから。 なるほど、布を痛めてまで伸ばす必要はないと言う事ですね! 勉強になります。m(u u)m >焼けているのは、秘策として、裏返しでつかうと、何とかなることもあります。 そんなアンティーク着物を見た事があります! とっても可愛かったのですが、それも裏返していた可能性がありますね! いずれ作成してみたいです。 ちなみにわたしはミクロマンなので、一度も長さを気にしたことはないんですね。なんなら、着物に縮んで欲しいぐらいです(笑) >アンティークを染め直し・・・まず出来ないでしょう。 >プロに頼むに、まずは色抜きすると、布地がとてもやせます。 なるほど、色を抜いてから染付していたんですね! 髪の毛だって痛みますものね。 染め直しは、柄の部分の応急処置にのみ、使用したいと思います。 >具体的な事項になったら、また、ご質問ください。 ありがとうございます! 実は、bekkiy1さんが他でお答えなさっていらっしゃるのも拝見しており、それも楽しく拝見していたのです。 何かありましたら、是非また教えて下さい。 自分で出来るとわかって、とてもスッキリしました。 ありがとうございます。m(u u)m
- fedotov
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お礼
このサイトも、勿論拝見済みでした。 ありがとうございます。
お礼
なるほど、とても興味深く拝見させて頂きました。 >だから、今のように上出来なアイロンがあれば、それでいいの。 ドラマの「おしん」でアイロンを使用しているのを見た事があり、あんな昔から!?と驚いた事があります(笑) アイロンは、湯のしをする事を考えるとスチームですか? スチームはつやが出るので絹には良いと言う意見と、ダメという意見に分かれます。 絹の繊細さで使い分ければよいのでしょうか? >だって、何もわざわざ、もう一度1反に縫い直す・洗う必要がどこにあります? 申し遅れました、わたしはアンティークを購入するので、汚れ落としと共にやけなどをチェックして、サイズ変更をしたいのです。(それゆえの、和裁学習です。) >それと、伸子の針をかけるに、布目にまっすぐ横・直角・・・は実はかなり難しいです。 >寸法にきったままの布を、要所要所で巾をみて、アイロンしたほうが正解です。 納得です! >ちなみに解いて洗う・・は簡単で、えりかたあきだけからげてしつけるだけで後は >ふつうに、部分あらいで洗剤をつけて、ネットに入れて・・洗濯機です。 わたしも、絹用洗剤をいくつか調べ、手に入れました。 絹製品は、どの種類をご自宅で洗いますか? 洗濯の経験者でもプロにお任せする種類は何ですか? >1反をリメイク、リサイクル・・・ですが、これも、もと絹が高いから、洗い張り、染め替え、仕立て直しとお金かけても十分な話、昔でも、これを「素人」はやりません。 なるほど。 わたしの着物はアンティークなので、もう似たものを探す事も難しいですから、上記のような染め替えをしてまでも大事に着たいと思っています。 >昔の日本の絹はそれほどでもないのですが、それゆえに、いまどきの絹より細くて、実は3回とは洗えません。 それはすごい情報ですね! 心して着物を大事にします。 >つまりはすれないように洗わないと上がりにすれが出ます、濃い色ほど目立つ。 >そして、なぜか、赤は色がにじむ。 赤! まさにわたしが心配していたところです! プロの洗い張りの方が「擦れを見分ける頃合いが難しい」とおっしゃっていましたから、本当にそうなのでしょうね。 汚れに気を取られての無理は禁物ですね! >・・・と、まぁ物語を読むように興味深いですが、’学校’つくるほど、実はあまり意味も無いのです、洗い張り。 生地の痛みなど、よく理解できました。 細身に作り替える事は出来ても、出す事は無理問う事ですね! それなら、痩せるしかないですね!(笑) 今までのどのホームページより、一番勉強になりました。 色々と教えて頂き、ありがとうございます。