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年金の受給開始年齢についての疑問
- 年金の受給開始年齢が引き上げられた場合に備えての生活の準備について悩んでいます。
- 私の勤め先は60歳で退職金がなく、年金がもらえるまでの5年間には600万円の資金が必要だと考えています。
- 定年後の生活を考えると、年金受給開始年齢が引き上げられる可能性やその報告方法について知りたいです。
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>私が定年を迎える約30年後、年金受給開始年齢が引き上げられている可能性はどの程度あるのでしょうか。 こればかりは、誰にも分かりません。 一応、政府の説明では、平成16年の年金制度改正により、「持続可能な年金制度となった」と言っています。これを額面通り解釈すれば、もはや「年金受給開始年齢の引き上げは必要ない」と言うことになるかと思います。 ただし、政府の想定以上に経済情勢が悪化したり、出生率が低下したりした場合は、受給開始年齢の引き上げもあり得ると思います。 >また、引き上げというのはどのような感じで国民に報告されるのでしょうか。 年金の受給開始年齢を引き上げるためには、法律の改正が必要になります。法律を改正となれば国会で議論されますし、国民の注目度も高い「年金制度」の改正ですから、マスコミでも大々的に報道され、国民的な議論になるはずです。 したがって、「いつの間にか支給開始年齢が引き上げられていた」と言うことは、まずあり得ないと思います。 なお、過去の事例から、次のようなことは言えると思います。 年金受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられたのは、昭和60年(1986年)の年金制度改正の時ですが、定額部分の受給開始年齢が61歳となったのは、男性の場合、昭和16年生まれの方(昭和61年当時、45歳くらいの方)からです。それより年上の方は、これまで通り、60歳から支給されました。 また、完全に65歳支給となったのは、男性の場合、昭和36年生まれの方(昭和61年当時25歳くらいの方)からです。 このように、過去の事例を見ると、受給開始年齢の引き上げは、ゆっくりと時間をかけて実施されています。いきなり、急に引き上げを断行する、と言うことはありません。 なぜなら、みなさん、65歳から受給できることを期待して、生活設計を立てますから、急に引き上げられたら、みんなが困るからです。 また、今後、仮に、引き上げが行われる場合も同様かと思います。なぜなら、「年金制度改正」の法律案を作成する「役人」たちは、基本的に「前例を重視」するからです。 そう考えると、引き上げが決まってから(=法律が改正されてから)対策を立てても、それほど遅くはないのではないかと思います。まあ、これは個人的な意見ですので、最終的にはご自身で判断なさってください。
お礼
大変丁寧に、また根拠もわかりやすく示してくださりありがとうございました。参考にさせていただきます!