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映画の演技力の曖昧さについての疑問
- 最近、映画の演技力について疑問を感じています。
- 演技力とは具体的に何を指すのか、その定義が曖昧です。
- 日本と欧米の演技力の評価の差についても考えています。
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質問者が選んだベストアンサー
演技力を言葉で表せたら、そもそも演技は必要ないと思います。言葉や色や音だけでは表せないものを、演技で表すわけであって、私が考える「演技力」とは「伝える力」です。つまり、その演技を見ているだけで、芝居や映画の意図が伝わるような状態ですね。で、細かい価値観の差は「好み」でしょう。 日本と欧米の演技力の評価の仕方は一口には言えません。欧米と言っても、ハリウッドとニューヨークでは違いますし、アメリカとイタリアでも違いますし、メジャーとインディーでも違いますし、歌舞伎と新劇、NHKとフジテレビでも違います。ほんの一例ですが、ハリウッド映画が目指しているものはわかりやすさ。ブロードウェイが大事にしているのは華。『日曜劇場』が求めているのはホームドラマのエッセンスでしょう。 ちなみに、「表現力」=「ジェスチャー力」ではありません。じっとしているだけで何かを表せる能力こそが表現力でしょう。
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表現力とかはその俳優さんの才能と努力でいくらでも向上するものだと思うから私にとっては「演技力=表現力」では無いと思います個人的に。表現力はあくまで技術ではないかと。 私もその俳優さんがいかにその役に徹しているかだと思いますね~。ほら、よく聞くじゃないですか、現場に入ったらカメラ回っていないのにその役になりきっている人がいるって。一つの作品が終わった後でその役が抜けなくて自分ってどんなキャラクターだっけ?なんて話も耳にします。 監督が想像している役を、俳優さんがもはや「役」という枠組みを超えて演じる。その時スクリーンに映っている姿は俳優さんが‘演じている‘役ではなくまぎれもなく本物が生きているのをカメラで切り取った情景・・・と言いますか。 ただその本物をより本物らしくするために表現力が研磨されていない人だと、その作品の世界をダメにするって言うか。 私的に表情の作り方とかセリフの間とかの演技は超絶的に上手いな~って思った俳優さんでも「ただ演技が上手いだけだな」って感じることはあります。なんか上っ面だけを上手にしているっていうか。 乱文ですみません。うまく言えなくて。 日本と欧米の演技力の評価の違いってあんま無いですね。私の中での演技が上手い基準は、スクリーンの中で生き生きしているかしていないかの違いで、生きている演技の人には自分も同調してストーリーを見てしまいます。それが、この人は演技上手いって思える事です。私は。 ちなみに私も顔面好みではありませんが、ニコラスは日常生活から、もしカメラが回っていたらを念頭にして過ごしているって話なので表現力はハンパじゃないと思います。
お礼
ご回答を読み終えてもう一度考えてみた所、 演技が小手先か本物かの違いは作品による所が大きい。 という事のような気がしてきました。 つまり監督、キャスト、脚本次第では演技力を発揮するにも最大の幅が異なるのでは、と僭越ながら考えました。 それと「入り込み度」これはさほど演技力の証左にはならないと思います。 個人差あると思うし、自称演技派にありがちな話で非常にきな臭いです。 お陰様で一つの結論が見えた気がします。貴重なご意見ありがとうございました。
私にとっては、演技力というのは、役柄に成りきって見える説得力ですかね。 例えば、小山ゆうさんの『あずみ』(小学館・ビックコミックスペリオール連載)を映画化した際、主演を上戸彩さんが務めました。好き嫌いの問題ではなく、体格的に異なるタイプでありましたが、映像を見ながら、気がついたら、違和感がなくなっていました。 欧米とアジアンの演技力の差分につきましては、主義主張という美意識と侘び寂びという美意識の差ということだと思います。 主義主張というのは、個人の自由や技術の合理性などの概念を、前面に押し出し、擦り合わせることが前提にあります。 一方、侘び寂びということにつながる原点は、言霊等とも言いますが、名は魂ということです。 本名は魂を象徴するもので、基本は、災いや魔を避けるため人目にさらさず守られます。そのために、通称を用います。 ようは、大事な物を内に秘めた落ち着いた状態を、尊ぶわけです。 ですから、行間を読むだとか間や呼吸を読む感覚となり、必要最低限の動きやセリフの洗練を求める。 私はそのような仮説を立てております。 お粗末様でした(笑)
お礼
おくりびと なんて多分日本特有の評価のされ方だろうなとご回答読みながら思いました。正に静の美しさって感じでしたね。 妙に納得しました。 ただ成り切って見える説得力ってのは賛同しかねます。 例えば、高校生が高校生を演じたら説得力あって当然ってのは揚げ足でしょうか。 むしろそれは評価以前の「前提」なのではないかな、と思いました。 ご回答ありがとうございました。
お礼
出来れば主観をなるべく排除して、映画を純粋に評価したいと思い質問させて頂きましたがやはり中々難しそうだ、というのが今の心情です。 質問を欧米と日本の比較まで欲張ったため、必ずしも求める答えは得られませんでしたが、 ucok様のご回答で少し映画に対する見識が深まったように思います。 ご回答ありがとうございました。