USB HDDやUSBメモリーは、ごく初期(おおむねUSB1.1時代)のものを除けば
USB MSDという規格に基づく機器で、デバイスドライバーとしては
汎用のもので、ほとんどのものが対応できるようになっています。
たとえば、FreeBSDやLinuxでは個別のドライバーが用意されることはなく
すべてUSB MSDの汎用ドライバーによって利用しています。
そういうわけで、OS側がUSB2.0に対応し、またMSDに対応していれば
ソフトウェア的な互換性が得られるはずです。
(USB MSDの規格的に、本質的な機能はWindows対応とかMacOSX対応とか無いのです)
10.3以前が対象外になる正確な理由がわかりませんが
付属ユーティリティの非対応などが原因である可能性があります。
動かないときに保証がきかない(返品や交換が受け付けられない)
といった問題があるといえばありますが…
FreeBSDやLinuxのユーザーは、そんなことを気にすることがありません。
(OS/2ユーザーだった頃、USB1.1 MSDで苦戦した時代が嘘だったかのようにです)
ですから…要点は、電源供給能力の問題となるのですが…
ノートPCではUSBからの電源供給が弱いことはよくあるようです。
3.5インチHDDだと、もうどうしようも無いわけですが
2.5インチHDDであれば、USBポートを二つ使い…
その一方でデータのやりとりを行ない
もう一方で電源を補う形態の製品があります。
普通はそれでイケるはずですが…
USBポートが足りない構成ではどうしようもありません。
またセルフパワーではないUSBハブを介した場合
そのハブの2ポートを使っても無意味です。
室内での持ち歩きやすさを考えるとしたら
セルフパワーUSBハブは非現実的ですから
ノートPCの電源が弱いのであれば…
無線LANでNASを利用するほうがいいかもしれません。
ただ、IEEE802.11gでも速度面ではUSB2.0に劣ります。
IEEE802.11nならUSB2.0と遜色ない速度が期待できます。
(ただし電波状況による)
これらはUSB2.0接続の無線LANアダプター前提で考える必要があるかもしれません。
内蔵の有線LAN端子がGigabit(GbE)に対応しているのであれば
室内数ヶ所のPCを利用する場所に、それぞれLANケーブルを設置しておけば
高速で安定しているGbEでNASを利用することができます。
GbE自体は、USB2.0の二倍以上の実効性能が得られる場合もありますが
NAS製品の性能、G4の性能などの条件によっては
USB2.0より速度が遅くなる場合もありえます。
ほとんどのNAS製品はWindowsネットワーク(SMB,CIFS)でファイル共有を行ないますが
MacOSX,FreeBSD,Linuxなどで利用されるCIFS互換のSambaが
組み込みLinuxと共に、NASの内部で利用されています。
しかし、同じSamba同士の組み合わせでありながら
設定などの問題で、充分な速度が得られない場合があります。
うちではNAS製品とLinuxの間でGbEながら5MB/s程度の速度しか出ない現象があり
LinuxPCによるファイルサーバーに切り替え、CIFSではなく
UNIXネイティブとも言えるNFSでのファイル共有を使うことで
最も高速な組み合わせでは80MB/sを超える読み出し速度が得られます。
G4ではそれは無理だと思いますが、将来的なことを考えていくと
USB HDDよりも、NASのほうが魅力的かもしれません。
お礼
ありがとうございました! 再度検討してみます^^