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現在の円高
現在の円高 15年ぶりの円高ですが、ここまで円高が進行している理由はなんでしょうか? このまま79円台を割る可能性はありますか?
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リーマンが破綻するまでの世界経済の流れは、政策金利の低い日本の銀行でお金を借りて、サブプライムを はじめとするアメリカの金融商品をヨーロッパの人たちが買う、という流れができていました。 小泉内閣でそういった仕組みは作られたものだと思います。 実際、そのお金が6京円にも上る莫大なお金(フェイク《=偽りの》マネー)を生み出したわけですが、 リーマンの崩壊以降、この莫大な金額の原資となった日本のお金が、軒並み日本の銀行に返済されている ようなイメージが現在の円高のイメージだと思います。 ですから、本来であれば円高が90円を割り込んだ時点で、それこそ、断固たる覚悟で円高の是正に政府が 望まなければならなかったのです。ところが、88円を割り込んでもまだ現政権は円高を容認するような発言 を行い、86円を割り込んだ時点でも、86円を割り込んだ時点でも、「注意して見守る」発言どまり。 82円台にいたってようやく政府介入を行いましたが、実はこのタイミングはアメリカが中国に対して、人民 元の切り上げを迫っていた、その真っ最中。中国とすれば、「いや、日本だって政府介入したじゃん」と言 わしめる、まさにわたりに船のタイミングだったようです。 これでは、アメリカも円高是正のために協力もできないでしょうし、また、再度82円台を付けた時点で、 仕方なく日銀が30兆円規模の国債買取基金の設置を行い、ゼロ金利政策の復活の宣言を行いましたが、こ れはあくまでも緊急措置。本来の円高是正のための政策ではありません。 政府が金融緩和を行うことによって上昇するのは「ドル」ではなく、「日本の株価」。 それは容易に想像できますから、外国人投資家たちが日銀がこの発表を行った時点で、日本株を購入する ためにこぞって円を買いに走りました。 その結果、為替相場は円安ではなく、「円高」に推移しました。 ですから、本来であれば、同時に政府が為替介入を行い、政府の「断固たる決意」を国外に見せ付ける 必要があったのです。 ですが、政府はそれすら行いませんでした。例によって、口だけで「必要なタイミングで介入を行わなけ ればならない」と。 もはや市場の円高は政府介入ではとめることができないほどに深刻です。 誰かが、「日本円は70円の時代が間違いなくくる」言った趣旨の講演を行っていました。 本で「50円の時代が来る」なんて本を出していたやつもいました。 本来であれば到来するはずのない金額です。どうしても疑ってしまいます。そういった本を出している 連中や、講演をしている連中が民主党にお金を渡していて、彼らの利益のために民主党が動いているの ではないか、と。 もし90円台を付けた段階で「口先介入」だけでも行っていれば・・・。82円台を付けたときに行ったよう な為替介入を88円台をつけた時点で行っていれば・・・。 日本の輸出産業はGDP比で見ればそれほど大きくはありません。ですが、あくまで株価は日本経済の 指標です。日本の株価を牽引している企業は間違いなくこういった輸出関連企業です。 もし輸出関連の企業を見捨てるのであれば、公共投資の金額を一気に引き上げ、国内の内需を喚起する必 要があります。プラザ合意によって大幅な円高にさらされたのに、なぜ日本はバブル経済に突入すること ができたのか。 公共投資によって内需を喚起し、日本のブランド力を高めることに成功したからです。 為替政策も採らない。公共投資も行わない。これでは、日本の景気経済を回復させることなど、夢のまた 夢です。
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- hayaoki-g
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わかり易い回答が出ていますので、私見を少し。 経済ニュースでも流れている様に、現在の円高は、アメリカドルの独歩安。 アメリカ経済の影響です。世界の基軸通貨国、アメリカ経済は、まだサブプライムの 巨額なツケの精算中で、当面は弱含みでないでしょうか。 みなさんの回答の様に、以前の円レートが安すぎたのが大きいですね。 しかし、現在の円高で日本メーカーが海外生産、なかでも現地調達の動きは 影響が深刻だと思います。たとえば、日産の様に。 製造業の実態経済は部品産業にあります。完成品輸出メーカーの数字は一部です。 社会科教科書記載される様に、自動車でも膨大な部品の組み合わせ、鉄鋼から、 電子基板、ネジまで、関連する中小企業の経済規模は相当なものになります。 韓国のサムソン、LGの製品の中身もまだまだ日本製、だから韓国の対日貿易赤字も 巨額です。 それだけに、日本製造業、部品メーカの生き残りは大変重要。 それに加え、日本の金融、農業等、政府が保護した産業は大問題でしょう。 農業は過保護になる一方で、市場性がなくなり、後継者もいなくなる、 誰もが気づいているが触れない、悪循環で、年金問題の様になりそうです。 金融は、個人資産は預貯金一辺倒で、一般投資市場が育たず、膨大な預貯金を 国債の形でまわす、社会主義経済の様相です。 株式市場の低迷は、過半数を占めていた海外資本が縮小したのと、新興国に流れた影響が 大きく、人口減少、市場縮小見込みから、外資証券が撤退する流れです。 国内資本が埋めなければ、企業業績も関係ない低迷状況。 景気対策で公共投資の一番の問題は非効率なことで、いずれも、これも、自己責任を 被らない官僚の仕事ならではです。 でもまだ、日本には、膨大な企業、個人貯蓄があります。いかに市場に流すか、規制緩和、 経済刺激策が重要です。下手な公共投資より自動車減税の方が、はるかに費用対効果が あったはずです。 優秀だと思っている官僚が、日本を背負っているつもりが問題です。
- gooid_send
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ここ10年米国はインフレ経済環境にあり、ここ10年日本国はデフレ環境にあった、そのような経緯や物価の事を考慮すれば現在の円高はそれほど極端な円高ではない。資源小国の日本にとっては過度な円安は輸入物価の上昇として国民全員の負担となる。問題なのは急激な為替変動であり、現在の為替レートは水準が過度な円高というわけではない。むしろ米国のバブル期、日本は過度の円安水準にあったといってよく、現在はやや円高ぐらいの水準。ビッグマック指数などを参考にどうぞ。 ビッグマック指数とは。 マクドナルドのビッグマックは全世界でほぼ同一品質の商品として販売されている。その価格には、原材料費、光熱費、労賃などさまざまな要因を元に価格が決定されている。これをエコノミスト誌が総合的な購買力の比較として用いたのがビックマック指数である。 国 2010-1 2005 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 米国 3.58 3.15 日本 3.50 2.19 英国 3.67 3.32 EU圏 4.84 3.51 中国 1.83 1.30 カナダ 3.97 3.01 韓国 2.98 2.56 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
- maanantoka
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それが解ればFXで大儲けですよ。 でも、なかなか大儲けできないのがこの世の中ですからね。 円高は本来好い事なんですけど、経済構造的に悪い面のほうが大きくなるんですね。 農林水産業を見捨てて輸出産業ばかりを育成した結果です。これといった内需産業はなく、 輸出にばかり拘った為、外需にたよる1本足経済になってしまった。 当然輸入原価より輸出価格の方が高いわけで、円高になれば原価構成上経済は悪化する。 おまけに外需に頼るわけだから、相手国が通貨安にすれば打つ手がない。 それでも今までの経済政策を変えようとしないので、減少しつつも貿易収支は黒字を 維持していく。国際収支が黒字なら円高は当然の原理です。一時的には円安にもなるでしょうけど 長期的には円高は間違いない。ただし、外に出れない中小はぼろぼろになっちゃう。 長期低迷経済が続くのも間違いなし。現在の円高を説明してもあまり意味はないと 思います。来るべき時が来ただけですから。まぁそれでも知りたいなら、新聞や ネットで調べればいくらでも載っていますよ。
- nandemoka
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海外勢からの円の評価が高いことをつい最近のテレビニュースでやってました。 (海外からの)輸出容認で円買い推進だとか。 79円なんて軽く割るでしょうねえ。 円売り介入すら入らない水準ではないでしょうか。