国際化の話を聞いて何が納得いかなかったのですか。
国際化はいろいろな側面があるので、講師によって国際化の内容が変ってきます。
もし庶民レベルの話なら、世界には多くの民族が、それぞれの歴史と異なる文化を持ち、異なる言葉を話していることをよく理解することでしょう。そのひとつの手段として外国語を学ぶことは良いことです。しかし、必須条件ではありません。日本を中心に物事を考えたり、英語、フランス語、ドイツ語など欧米中心の言葉を通じて欧米文化に詳しくなることが国際化でもありません。真の国際化の基礎は学校教育と人の交流にあると思いますが、我が国の現状はお寒い限りで未だ相当の時間がかかりそうです。
年間1,500万人以上の人々が海外旅行をしても島国である日本では、誰でも近所に住む外国人と日本語で話が出来るという環境にないので、庶民レベルの国際化には時間がかかるわけです。世界の主要な国には多くの外国人が住み、庶民レベルで自国語による交流が行なわれています。
日本の国際化の目標(レベル)をどこに置くかが明確でないので50年後も同じことを言って各地で講習会が開かれているでしょうね。