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女子大、男子校って何のためにありますか?
- 女子大、男子校の存在意義とは何でしょうか?片方の性別しか受け入れない学校がある理由やメリットについて考えてみましょう。
- 女子大の存在価値について検討してみましょう。異性に興味を持たずに勉強に集中できるメリットや、女性同士の交流の機会を提供する役割について考えてみましょう。
- 男子大の存在しない理由について考えてみましょう。男子校の数が多い理由や、男子大の必要性について考察してみましょう。
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都内私立中高一貫女子校を出て、女子大を卒業したおばさんです。 現役女子高生だった時代は「男子校があるんだから女子校があってもいいじゃん。」 という程度の認識でしたね。 『女子高というのは一体どういう存在価値があるか』 いくつかの要因があります。 (1)キリスト教系・仏教系の学校である(キリスト教系男子修道会系・キリスト教女子修道会系など) (2)創立の理念として女子の社会的地位向上を掲げている(例:お茶の水女子大・津田塾大など) (3)地方に住む女子の進学が著しく低く、それを改善するため(例:公立女子高校など) (4)地方富裕層の女子が通う学校として設立された(例:学習院女子(東京)・帝塚山(奈良)) (1)はキリスト教だと学校設立修道士会が男子か女子かということですからわかりますが、仏教系で男子と女子が分かれているのは、僧侶が設立して男子教育を目指したか、もともと高等女学校だったという違いらしいです。 僧が設立した有名男子校は東大寺学園(奈良・天台宗系華厳宗)有名女子校は四天王寺高校(大阪)。 ここは和宗。 (2)はほぼ役目を果たした感がある人もいるでしょうが、世界で活躍している日本人女性はまだまだ一握りしかいないと思います。これからも需要はあるのではないかと思います。 (3)は、1952年、連合国軍総司令部(GHQ)が出した高校の男女共学化が地方にも行きわたった頃で、地方では男女共学化を無視した地方もありました。それが埼玉・群馬・栃木・宮城。今でもこの地方では公立女子高校が残っています。しかし、時代の流れや財政的な面で、いずれ消えゆくと思われます。 (4)は、贅沢というべきか、お金持ちの酔狂もしくは子供を甘やかし過ぎ!と云おうか悩むところですが、今でも学校経営が成り立つのが凄い。学習院はいうまでもなく、皇族が通うための学校として設立。 昔は学習院初等科に入学したい庶民は願書に子供の両親・祖父母・曾祖父母の最終学歴と職業を明記しなければならなかったのですが、今は個人情報保護法の下、廃止されてしまいました。 そして、本来学習院に通うべき人が通えなくなってしまっている事態に陥っていますよね…。 奈良帝塚山は関西一帯のお金持ちがお金を出し合って自分の娘たちを通わせるための学校を作ったのが 始まり。第二次世界大戦中は皇女が疎開してきていたというのも彼女達の自慢の一つになっています。 同じ経緯で設立された男子校もあります。それが『灘中学・高等学校』。灘の銘酒は江戸時代中頃から おいしいと評判になり、旗本クラスの武家しか口にできない高価なお酒だったようです。その酒造家達がお金を出し合い、自分の息子達が通う学校を作ったのが現在の「灘中学・高等学校」になっています。 関西のお金持ちは豪快ですよね。 『逆に男子大というものが全く存在しないのはなぜ』か 1949年以前、東京帝国大学を筆頭とする帝国大学は男子しか入学できませんでした。 1949年6月22日、新制東京大学合格者が発表され、合格者は1804人、うち9人が女子でした。 また、50年ぐらい前だと、商船高等学校や東京商船大学と神戸商船大学が男子のみでしたが、 神戸商船大学は神戸大学に吸収合併され、卒業生にも在校生にも女子学生がいます。 東京商船大学は東京水産大学と合併し、女子学生を受け入れています。 苦労を嫌う若者や子供に苦労をさせたがらない親が増えたことと、業界の人材不足が大きいのです。 旧帝国大学が女子を受け入れたのも、連合国軍総司令部(GHQ)の各地方軍政部が管轄する都道府県に対し、新しい高校のあり方として第一に男女共学を掲げたのが始まりで、それが帝国大学にも飛び火したものでしょう。 アメリカの男女平等の精神が女子教育の門戸を開いたものと推察されます。
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- 896gken
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<追記> アメリカにも名門女子大学がありますよ。 通称「セブン・シスターズ」と呼ばれ、7校あったのですが、やはり日本の女子大のように経営難から 次々と統合・合併していったそうです。そのうちの3校は今でも女子のみを受け入れているそうです。 現在の有名なOGはヒラリー・クリントン氏。彼女は「セブン・シスターズ」のうちの一校、 ウェルズリー大学を卒業し、イェール大学ロースクール(イェール大学法科大学院)に進んだ才媛。 そのため、昔のGHQ下でも、お茶の水女子大学や津田塾大学・日本女子大学などは女子大として 存続出来たのではないかと思われます。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
ちょっと反則的な回答をします。 >でも、なぜ男子高校、女子高校、女子大があって >男子大学がないのでしょうか? オリンピックに、男子専用種目がないのと同じです。 社会進出をサポートするのに、男性を支援する必要がないからです。男性社会に女性を受け入れる、という構図だと考えると理解しやすいかと思います。 ただ、女性を社会進出させる仕組みに組み込まれたいという男性が増えてきて、女子大が男性を受け入れる、という逆現象が起きてきています。 先の方の例だけでなく、ここ10年間くらいで女子大の半数くらいが共学化されています。その過渡期的に男子を受け入れる女子大も、先の方の書かれた例が最初ではありません。
>でも、なぜ男子高校、女子高校、女子大があって >男子大学がないのでしょうか? 男子大学を設立して,ちゃんと入学定員だけの学生が集まって経営が成立するなら,ありうるでしょう。 ぼくは,上記のことを「ありえない」という意図で書いているのではありません。ぼくが初めて(教育実習や塾はのぞく)教壇に立ったのは大学院生のときで,レベルが高い測量専門学校でした。たしか学生は全員男子だったと思います。制度的に男子のみだったのか,結果的にそうなったのかは知りません。入学資格は高校卒業で,大学生とおなじです。 教育はスパルタ式でしたね。ぼくは講義科目担当でしたが,毎回そこの卒業生とおぼしき体格のいい助手が出席をとり,「欠席は許さん」という雰囲気がびんびんしていました。授業中の私語も内職もいっさいありませんでした。実習科目でも,ぼくが職員室で見たかぎりでは,「ここまでやるか」と驚くくらい厳しく指導していました。大学よりもはるかにましでした。 こういう男性的分野で,徹底的に教育し就職もいいと評判になり,底辺大学にはもう学生が来なくなったら,男子大学の設置申請がありうるかもしれません。
- riripasu
- ベストアンサー率50% (828/1627)
最近では、男子学生を受け入れる女子大もでてきました。 ・女子栄養大学 →昼間部は、女子のみの募集ですが、 夜間部通学コースは男女共学のため、男子学生もいます。 http://www.eiyo.ac.jp/edhn/ ・日本女子大学、聖徳大学、聖徳大学短期大学部 →昼間部は、女子のみの募集ですが、 通信教育部は男女共学です。 ・女子栄養大学大学院 →昼間部しかありませんが、男女共学です。
- publicpen
- ベストアンサー率37% (991/2627)
大体、potatoroomsさんの言う通りです。 日本だけでなく欧米でも男女別学は基本でした。 「男、特に貴族や武士は命を賭けて国を守っている=義務を果たしている、よって権利も女や農民より大きい」と言うのが1000年以上に渡り、当たり前の主観でした。 それがフランス革命、第一次、第二次大戦により、戦争が女性や農民も参加する総力戦になり、いわゆる「銃後」で女性が大きな役割を果たしたこと、産業革命で機械化が進み、女性の体力不足の不利が減ったことなどで女性の地位が向上し、男女共学の流れになって来ました。 大学や高校は殆ど男性向けのものでしたからまず男女共学になりました。一部の女子高や女子大も共学化が進みましたが、社会要請がなかったために(男性で女子高や女子大に進みたいと考える人が少なかった)女子教育は残りました。 ただ差別的だと言う声、そして社会要請の点から、 数十年前は殆どいなかった介護、看護、保育、CAの現場で男性が増えています。 見る限り、男性からも女性からも歓迎ムードですし、この流れは続くことかと思います。 時代柄、女子大の立ち位置は難しくなって来てはいますね。理事長などは頭が痛いでしょう。 優秀な女の子は総合大に進むし、総合大にしてしまえば、これまでに競合しなかった難関有名大と競合することになる。 自衛官や海保など非常に男性的な組織ほど、体力テストの比率を下げるなど、女性を積極採用してますね。意外に?女性の能力を高く買ってるようです。 一応、名目上は同性に囲まれて恋愛や性衝動にうつつを抜かさないように、とか総合大では男性にリーダーシップを取られがちなのでそれを防ぐとかになってますけど、あなたのおっしゃる通り、かなり現実無視してる感じですね。 僕は一定の傾向はあるものの、女子大だからどう、男子校だからこう、と言うのは無いと思いますよ。個人差や感じ方だと思います。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
日本史を勉強するとわかるのですが、戦前はほとんど高校では共学校がありませんでした。男女7歳にして席を同じにせず という文化でした。銭湯に男湯と女湯があるのと同じです。 東京だと、西高は男子校で、富士高は女子高です。東京での共学化は都知事さんの関係で結構早かったですが。 ハイカラさんが通る などを読まれてみるといいですよ。男子校だけでなく、女子校も十数年前には当たり前にありました。地方の多くの公立女子校が共学化されたのは、十数年前の文科省の政策によるものです。当時、高校の進学率で男女逆転が起こり、女子校の役割は終わったと考えたみたいですね。 大学は、もともと数%の進学率しかなく、その殆どが教師、医師を志す人、お金持ちです。また、二十歳前に結婚するのが普通の文化で、女性が大学に進学をするというのはまずありませんでした。 家庭に入ってしまう女性を、社会進出させることを目的に、津田塾大学が開校されますが、女子大は、特別な社会的な意義を持って作られた大学です。家政だけでなく、医科、看護、薬科に女子大が多かったのは、家庭と社会進出を両立できる資格が得られるからです。
お礼
皆さん回答ありがとうございます。 でも、なぜ男子高校、女子高校、女子大があって 男子大学がないのでしょうか?