>クワガタやカブトムシは滅多に飛びませんが彼らはどのような時に飛ぶのでしょうか?
カブトムシやクワガタが飛ぶのは、移動するときです。
どんなときに移動するかというと、まず、羽化してから餌場に行くときです。
カブトムシやクワガタムシは、成虫はクヌギやコナラの樹液を吸っていますが、幼虫は、カブトムシは堆肥や腐葉土を、クワガタムシは枯れた木の中身を食べています。
従って、卵はそのような幼虫の住むべきところに産み付けられます。
羽化した成虫は、土の中や枯れ木から出てきて、樹液のニオイのする方に飛んで生きます。
いったん自分の餌場を確保すると、あとは徒歩で移動して、昼間は木の下の土の中(カブトムシ)や、木の割れ目(クワガタムシ)に潜んでいます。しかし、餌場の樹液が枯れたり、ライバルが増えると新たな餌場を求めて飛んで移動します。
>外灯の周りで飛んでいるのを見かけますがアレは何の為なんでしょうか?
月明かりを背にどんどん遠くに飛んで行きたいのですが、外灯は点光源なので思う方向に飛べず、螺旋を描いて飛んでいます。夜行性の虫にとっては外灯は迷惑な灯りです。
カブトムシやクワガタムシは夜行性ですが、真っ暗なときは飛びません。
飛ぶときは月明かりのあるときに限ります。月明かりは平行光線なのでこれを背に受ける形で、遠くに水平飛行していきますが、水銀灯などは点光源なので、これを背に受けて飛ぶと螺旋状に飛ぶことになり、多くの場合、最後は光源に衝突します。
地面に落ちた虫は、再び水銀灯に向かって飛び立つものもいれば、徒歩で移動するものもいますが、飛んで水銀灯から離れることは習性上できません。
見かけ上、集光性、走性(正の走光性)と言って、特定の波長の紫外線を好んで集まっているように見えますが、大昔は夜間は月明かりしかなかったものの、月に向かって飛んで行く訳ではなく、どこまでも水平に飛んだのです。点光源のもとでは上手く飛べないので、光が好きで集まっているように見えますが、本来は樹液の蜜のニオイを求めてどんどん遠くへ飛んで行きたいのです。
月の無い夜に、強力な光源を白い布にあて、そこに集まってくる虫を捕まえる「ライトトラップ」という昆虫採集方法がありますが、満月の夜に仕掛けをしても、ほとんど虫は飛来しません。
満月の夜は、夜行性の虫にとっては、真昼のように明るい世界であるので、人間の仕掛けたちっぽけな光には見向きもしません。
お礼
詳しい説明有難うございます 飼育ケースに入ったカブトムシなんですが、夜中、真っ暗闇の中、飛んでるようなのですが あれは何なんでしょうかね? 雄だけだから雌でも探しに飛ぼうとしているのかな