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アデホスコーワとATPに関して質問します。
アデホスコーワとATPに関して質問します。 耳が痛くて耳鼻科受診。血行をよくするためとアデホスコーワを処方いただきました。 ところでこのお薬、主にアデノシン三リン酸二ナトリウム水和物だそうですが ATPといえば、昔、学校で一般的な筋肉のエネルギー源として使われる? と習ったような習ってないような。。。 このアデホスコーワはどのような仕組みで耳にはたらきかけるのでしょうか?ちょっと不思議に思ったものですから、もし素人でも理解できそうなら教えてください。 以上、よろしくおねがいします。
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おっしゃるとおり、ATPはまさにそれです。しかし、なぜ効くのかは謎です。 本当に効果があるのか、個人的には疑わしいと思っています。 http://health.goo.ne.jp/medicine/search/3618_3/ko/0/indexdetail.html ↑こちらのサイトにもあるように、海外では内服での使用はされておらず、日本だけです。 不整脈(脈の乱れがある)のときに注射するとそれが電気ショックのような刺激になるのか、乱れが直ったりするようですが、内服は…。 と、いうのも、この薬はすぐに無くなるんです。約10秒で半分になります。 注射剤として使われるんなら10秒で心臓に届くでしょうが、口から飲む場合はどうでしょう。 一応そういうことも考えられてなのか、アデホスコーワは腸溶錠といって、薬にコーティングを施すことによって胃で溶けず腸で溶けるように作られてはいます。 ですが、焼け石に水のような気が個人的にはします。 おっしゃるとおり、ATPはまさにエネルギーとして体で利用されているものです。 どうやって作られるかというと色々なんですが、ひとつ紹介させてください。 グルコース(デンプンが消化されたもの)が腸から吸収され、血液中に入り、それがインスリンというホルモンによって血管から組織に行き渡ります。 で、そのグルコースが各組織の細胞の中で分解される訳ですが、その分解されていく中でATPが作られます(特に細胞のミトコンドリアで作られます)。 このようにして食事でとる炭水化物(デンプン)などは、結局ATPを作り出し、それがエネルギーになるという訳です。 ここで注目してほしいのはATPが作られる場所です。 各細胞で作られる訳なんですよね。しかも次から次への作られているはずなんです。 人間が息を止めたら死ぬというのは酸素が無くなるからですが、その酸素というのは肺から血液に取り込まれたのち、最終的にATPからエネルギーを作るのに消費されます。 ということは、息をとめたら死ぬというのは、「ATPからエネルギーが作れなくなるからだ」と言い換えることもできるはずなんです。 つまり、息を止めて数分で脳死を起こす人間の脳には、常にATPが作られては消費されているはずです。 そんなATPを口から少量のんで、はたして効くでしょうか。 まず、組織に行き渡る前に壊れているでしょうし、仮に行き渡ったところでどうでしょう。 各細胞にいわせれば「まにあってますけど~。」ってなるような気がします。 おそらくですが、この製剤が作られたのは、飲むコラーゲンやグルコサミンなどと同じように「体に重要なものだからたぶん飲めば効く!何かに効く!(効かなくても売れる)」という理由からだと思います。 人の体は単純じゃないですので、そんな訳はないと思ってしまいますが、また逆に単純じゃないからこそ、本当にATPは耳に効果があるのかもしれません。 ATPが体の中で代謝され、違う物質に変わり、それが耳の血行を良くするとか…。 実際「効果があったという報告があった」からこそ医療用の医薬品になっているのだと思いますしね。なにかあるのかもしれません。 ただ、実際の効く仕組みは解っていないはずです。
お礼
なるほど、やはりATPなんですね。勉強になりました。今度、先生にも聞いてみようと思います!