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「ザ・コーヴ」の上映中止運動は正しいのか
- 「ザ・コーヴ」の上映中止運動は正しいのか。コーヴの上映に反対する側の主な反対理由は、映画内の情報が日本の文化を貶める虚偽であり、偏った価値観によるプロパガンダだということです。
- 上映すべきだと主張する側の反論は、映画の内容を確かめることで日本国内の問題を見つける可能性があるという点や、イルカ漁は日本の文化ではなく日本のごく一部で行われていることを指摘しています。
- また、あらゆるドキュメンタリーはプロパガンダであり、この映画の視点が偏っていることは事実ですが、その偏った視点を通じて異文化間の理解を深めることができるという意見もあります。さらに、作品の発表の場は言論の自由を保証する民主主義の基本であり、検閲のもとで偏った視点しか表現できないならば、日本は国際社会で孤立してしまう可能性があると指摘されています。
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質問者が選んだベストアンサー
ご質問者は、「上映中止」、「上映すべき」の双方の意見を紹介しています。まず、この映画を批判するのは自由です。その批判に反論するのも自由です。双方の意見は検討する価値があるでしょう。しかし、「批判」と「上映中止運動」とは同じではありません。上映中止運動は、それ自体が誤りです。よって、ご質問の回答は「正しくない」で終わりです。 たとえば、「『ザ・コーヴ』には次のような批判が巻き起こっています」、「その批判に対する、次のような反論もあります」、さて『ザ・コーヴ』への批判は正しいですか、というのは質問として成り立つでしょう。「それ自体が誤り」とは即答できず、検討してから「それらの批判は誤り」と答えることになると思います。しかし、「『ザ・コーヴ』の上映中止運動は正しいのか」は、民主主義体制の枠内では成立し得ない質問なのです。 むしろ私は、次のような「大人の事情」を考えてみたいと思います。私は事情通ではないのですが。 (1) 自称市民団体(実は極右)の売名行為 この騒動は『靖国 YASUKUNI』の上映中止運動と、何やら似ていると思いませんか? どちらもドキュメンタリー映画で、右翼が反対した。肖像権うんぬんなどという、上映中止運動の言い分まで似ている。 しかし、『ザ・コーヴ』の騒動の新聞記事に少し目を通すと、「右翼」と書かずに「保守系市民団体」などと書かれているようだ。具体名を挙げている新聞はなかなか見つからなかったが、「主権回復を目指す会」などらしい。これは老舗の右翼団体というより、最近売り出し中の極右である(2006年設立)。 捕鯨と極右……。どういう主義主張でつながっているにせよ、こじつけのようなものだろう。また、映画を批判するにとどまらず、上映中止まで要求して圧力をかけ、実際に中止させたのは、なぜか。ずばり、売り出し中の団体の売名行為だと思う。派手な運動をして新聞記事になれば、団体名は載らなくても、知りたい人はネットなどで調べて、運動の主体の団体を知ろうとする。 (2) 攻撃を逆に利用する 前述の『靖国 YASUKUNI』は右翼の攻撃により、次々に上映中止に追い込まれた。しかし、それが報道されると逆に宣伝になって、観てみたいという要望が高まり、やがていくつかの都市のミニシアターなどで上映された。結局、低予算のドキュメンタリー映画としては意外にヒットしたという。 『ザ・コーヴ』も同じコースをたどる可能性はありそうだ。したたかな映画人魂とでも言おうか。アカデミー賞を受賞しているのも宣伝材料になる。しかし、右翼や「保守系市民団体」が物事の限度を知らないとすれば、街宣車で大迷惑をまき散らしたり、破壊活動をしたり、果ては怪我人まで出るかもしれない。そうなると「逆に宣伝に利用」とも言えなくなってくる。 『靖国 YASUKUNI』の配給はアルゴ・ピクチャーズだった。ミニシアター系の配給会社として数十年のベテランだという。一方、『ザ・コーヴ』の配給はアンプラグドという所で、新興の会社らしい。各上映会場も、いったんは脅しに屈するかもしれないが、やがて上映館が増えていき、日本は fair な社会ということが示されると思う。
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確かに、捏造された映画は問題です。某サイトによれば、髪は黒髪、言葉は外国語とありました。 これも、ある意味の物凄い話です。 ttp://www.jcp.or.jp/movie/10mov/20100217/index.html この他に、衝突安全ボディ GOA をコストカットしている節があり報告します。 (2006年に就任した取締役の言葉に沿ったコストダウンです。) ttp://www.youtube.com/watch?v=YDirmp8JinU
- Miere
- ベストアンサー率24% (27/112)
観る観ないの判断は個人でできるのだから上映中止は微妙なのかもしれませんね。 個人的にイルカを食べたいとは思いませんが、映画の中で意図的に日本が中傷されているとすれば、気分は良くありません。なので、中止させたいと活動している人たちの気持ちも解かる気もします。ましてや盗撮であったとすればなおさら・・・
- veryvaoh
- ベストアンサー率25% (4/16)
#11さんのおっしゃるとおり、 制作側は、日本で過激な反発が起こることを、はじめから想定していたように思います。 反発が過激であればあるほどいいと。 「イルカ漁・捕鯨に対する偏見・誤解をとく」ことを目的とするなら、 冷静な対応をしないと相手の思う壺にはまるだけだと思います。
- issaku
- ベストアンサー率47% (244/509)
主観で云えばあらゆる主張は全て正論ですので、それを列挙比較してもあまり意味がないでしょう。 このことが実際にどのような影響をもたらすのか、それを客観的に考えるべきす。 とりあえず、映画という制作者の主観に近い形式(よく誤解されるのですが、「ドキュメント」という制作は事実を根拠としていても客観ではありません)に拠る興行を妨害するのは、少なくとも脅迫等の非合法な手段でさえなければ、それは自由だろうと思います。 ただ宗教や思想によるバッシングは映画にとってはありふれた壁であると同時にステータス(「アカデミー受賞」「話題作」「問題作」と揃えば完璧)ですから、反対運動は制作サイドとしては斗樽いっぱいの塩を貰ったようなものです。これで映画史には確実に名を残すでしょうし、捕鯨国で上映「禁止」などという宣伝を付ければ反捕鯨国での興行は間違いなく大成功です。 更に、映画に描かれる主観が単に文化的偏見に基づき公平性に欠けるというのであれば、そもそもそういった作品は上映しても日本人観客の賛同を得るはずもなく、ねつ造的な演出方法ともども客観的な批判にさらされるはずですが、日本人はその批評プロセスを「避けた」と海外から見なされることは、これでほぼ決定的です。自分達の主張にとって都合の悪い内容だから同胞の目から隠したのだろう、と決めつけられるわけです。 日本人が目を背ける「真実」の映画は、海外でより多くの感心層を引き寄せることでしょう。 (このあた「神への冒涜」という思考停止が可能な宗教的プロパガンダに比して決定的に弱いところです) また今後、日本のオピニオンを基に捕鯨の文化的背景を題材にしたドキュメント映画など制作して興行にかけても、おそらくは今回の経緯を引き合いに出されたバッシングの前に主張を打ち消されることになるでしょう。 要するに、理屈では無いのです。 相手に不公正だという印象を与えた時点で主張は全て通らなくなるのが世の常です。 科学的議論や正論がそのまま通るのであればIWCであれほど苦労はしません。 反捕鯨団体はそのあたりの印象操作を実に露骨にやっています。 それに比べて日本の「愛国的」団体のなんと稚拙なことでしょう。
- yot15
- ベストアンサー率24% (55/226)
この映画から、文化の違いより、宗教の違いを強く感じます。つまり対モスレムに対する人権を盾にした闘争と、同じように見えます。製作者の価値観には、宗教戦争も肯定する考え方が色濃く出ているとしか思えません。日本人は、自分で知らないうちに色濃く仏教の教えが浸透しています。 食事前に唱える日本人の「頂きます。」と製作者側の「天にまします・・・」では、まるで意味が違います。前者の意味は、食事は植物・動物共通に持つ生命を私に取り込む事、即ち食事になる生命体の犠牲の下に人間の生命が維持されていますと言う感謝の言葉です。 それに対して後者は、神を信ずる者は神から食物を与えられると言う考え方です。即ち神の許しの無い食物は、食卓に上げてはなりません。つまり鯨問題は、「宗教戦争」なのです。こんな事を許しておけば、対アラブ問題と同様深刻な問題に発展します。文化の相違は、根に宗教の問題が潜んでいるのです。この辺をアピールして説得を続けなければならないでしょう。
表現の自由と上映中止を要求する自由もあるということです。 問題を単純化して言えば、 捏造された映画(今回のザ、こーヴではないと仮定)又それにより実害をこうむる可能性がある、よって上映中止を要求する、何の問題があるのでしょうか? 上映する方は上映したければすればよいだけです。 反対運動の暴力性とその実害の指摘もありますが、捏造映画により実害を受ける、又受けたとする立場もあるのです。 例えばNHKドキュメンタリー ジャパンデビューは、それを捏造番組とする一万人以上の賛同者からなる集団訴訟が行われています。 映画が上映されることにより実害(信用失墜、精神的苦痛なども実害)が発生することもあるのです。 それは映画の暴力でもあるわけです。 表現の自由に関して、かつてJR労組の問題を取り上げた週刊文春をJR労組側が働きかけJRのキオスクでは販売を行わない行動にでたことがあります。 この時も表現の自由を損なう行為だ、との意見が多くありましたが、結局、自己が気に入らない雑誌を売らない自由、権利はある、という結果に落ち着いた敬意がありました。 ザ、コーヴの問題も上記を広義に解釈し当てはめることは可能であると考えます。 自己が販売主体ではありませんが、販売他者に対し捏造雑誌は売るなよ、又わかりやすく、問題を変えていえば超エロ本を売るな!幼児ポルノを売るなという主張です。 表現の自由には事実上の制約があります、内容に問題を感じたなら表現する行為に抗議又中止要求があって当然です。 幼児ポルノがどんなものだか、見る権利を奪うな! この場合は社会通念として結論は出ているので左記の表現の自由を擁護する主張は、ほぼ通用しないと思います。
- AUGUUUAAA
- ベストアンサー率17% (73/412)
イルカを殺すのは構わないと思うが(絶滅しない程度ならば)、表現の自由を殺すのは許せない。
- hansikensi
- ベストアンサー率19% (17/89)
なぜ、俺がこの映画を見て批判する権利を奪うんだ?何の資格があって?見たくないなら見るな。俺が見る権利を侵す奴は許さん!!・・・・・と言うことです。
- josei
- ベストアンサー率5% (2/35)
個人的には上映すべきだと思います。内容は新聞にのった映画情報を見た程度ですが、正直不愉快です。でもいやだからこそ上映してほしい。しっかり見てしっかり批判してやりたい
- funk-punk
- ベストアンサー率0% (0/2)
隠し撮りの為に進入禁止区域に勝手に立ち入り、製作者側の意図の下作られた映画で公正に判断できるか疑問である。 観てみなきゃ分からないことも多いだろうが、一方の主張だけを映画にしたものだから観たくないと思うのもまた正当な理由だと思うが。 言論の自由云々を語るより不法行為をしたことを認めるのが先だと思うんだが。アメリカさんには”不法侵入”という犯罪を理解できないのか・・・?
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