空腹になってくると初めのうちはイライラしたり怒りっぽくなることがありませんか。次第に低血糖になっていくのですが、それがあまりにも急激になるといわゆる”切れる”状態になることがあります。人間にとっては空腹というのはそれほどストレスになるのです。
しかし、生体というのは非常に良くできてるもので、何も食べず(空腹でもすぐに食べられない状況もあるでしょう)に空腹をしばらく我慢してるといつの間にか空腹感が消えていきます。それは空腹のストレスを乗り切るために身体が自ら血糖値を上げるからです。ものを食べたのと同じ状態が生まれます。
身体がストレスを浴びて興奮するとストレスを乗り切るためにまず副腎皮質ホルモンが出ます。副腎皮質ホルモンであるステロイド(コルチゾール)は肝臓で蛋白質の糖化を促進して血中に糖を放出しますので血糖値が上昇しますし、グルカゴンという血糖値を上昇させる興奮系のホルモンも出ます。
つまり血糖値の上昇はストレスに左右されるわけです。別に食べ過ぎたり甘いものを好んで食べることのない痩せた人でも血糖値が高かったり、糖尿病になるのは無理して働き過ぎたり、辛い心の悩みを抱えることが過剰なストレスとなっているからです。
さらにストレスは分泌、排泄能力を抑制しますのでインスリンの分泌が悪くなりますし、膵臓の細胞をも壊していきます。ストレスは血管を収縮させますのでそれが慢性化すると次第に身体は低体温になります。
原因のストレスを減らさないと薬でいくら抑えても糖尿病は治ることはありません。はじめは薬は血糖値を見事に下げますますが、次第に効かなくなります。コントロールどころか悪化の一途です。薬そのものもストレスとなって自前のインシュリンを分泌する能力がどんどん失われていくからです。
糖尿病を食事、運動など一面的な見方をするとその本質を見誤ってしまいます。
お礼
有難うございます。ストレスは恐ろしいですね。仕事の環境が変りギクシャクしていました。なるべくゆったりと構えるように自分を見直そうと思います。