可能です。私は実際に自分でやりました。
(10年以上前で、今のように過払い請求がほとんどなかった時代)
そのときは結局、素人相手だと思われ、消費者金融が素直に応じず裁判(和解)となりました。
弁護士などのプロだと、もう少しスマートにいけるのかもしれません。
この辺が、プロに頼む一番の理由だと思われます。
一応、自分でやる手順としては・・・・長いですが以下、経験談です。
金融屋に返済の履歴を請求。
返済日、利息充当額、元本充当額、残金など、返済にかかわる記録がすべて記載されています。
(私の場合は、先のように素直に応じないので、内容証明で開示請求。)
届いた返済履歴から再計算。
利息を年18%(限度額10万~100万の場合)で再計算します。延滞遅延がある場合は、年利×1.46で遅延日数分を計算。
返済金額は、利息・遅延金を差し引いた分が、元本返済に充てられます。
これを、借り入れ当初から、最後の返済まで繰り返し計算し、差し引いていきます。
過払い利息返還請求・債務不存在確認請求。
返還や債務の減額が望める場合は、これら消費者金融に請求をします。
たぶん、素人ですと素直に応じないので裁判になるかもしれません。
訴状の作成・提出。
がんばって作ってください・・・素人でも作れました。
事実(契約したこと、みない弁済でないこと、計算した結果過払いであること)をちゃんと書いて、何を請求するか(過払い利息の返還を請求、完済の日から返還まで年18%の利息を支払え。裁判の費用は原告の負担)明確にすれば、受理してもらえます。
訴価の計算は、私は借り入れ限度額で作成しました。先の計算書を証書として添付。
あとは、登記簿謄本を入手してください。消費者金融 本社の所轄法務局へ郵送で請求できます。
近くの簡易裁判所に出向いてください。できれば、消費者金融の支店。営業所があれば
裁判所の担当者が、チェックしておかしなところは指摘してくれます。
必要な印紙と郵便切手を納めます。費用な額面は、裁判所の担当者が教えてくれると思います。
あとは、裁判所から口頭弁論の呼び出しがくるのを待ちます(提出から1ヶ月くらい)。
この間は、返済の必要はありません。
裁判では原告席に座ります。傍聴席から見て左側。
住所氏名を名乗り、請求の内容を読み上げます。(訴状を読むだけでいいです)
それに対し、被告の反論がありますが、基本は争うといってくると思います。
で、私の場合は、ここで裁判官から調停の提示があり話し合いを持つことに。
はじめて、消費者金融がこちらの言い分を聞くところに、ここでようやくたどり着きました。
結論からいえば、この調停で和解してしまいました。利息なし、裁判の費用は各自の負担で。
ここまでで、費用的には1万円程度ですが、訴状の提出、裁判当日(第1回口頭弁論で和解しても)最低2日は裁判所に行かなければなりません。
金貸しのプロと争うわけですから、ある程度、法についても勉強しないといけませんし、訴状を書くのも試行錯誤。それを考えると、返還請求にもよりますが対価を支払って、プロにしてもらった方が確実なのかもしれません。
(当時私は、時間には困らなかったので、自分ですべてやったわけですが。)
最後に、調停前に面談してくださった民生委員の先生が独り言・・・
「最後まで争ってくれたら、助かる人がたくさんいるだろうなぁ」と。
当時は、過払い返還請求は、耳にもしない時代でした。
後に、最高裁まで争った方が勝ち取った結果が、今の過払い請求ブームの始まりです。