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犬神家の一族についての疑問
映画、犬神家の一族について教えて下さい。 最後の方の場面で、 金田一 耕助が、犬神松子に謎解きを説明しているころで、 野々宮珠世が、犬神佐兵衛の本当の孫だということを 知ると、 大変驚き、取り乱したのですが、 あれって、なんで何でしょうか? この映画大好きで、 再放送で、何度か見ているのですが、 どうしても、この場面のところについて いつも疑問に思っていました。 もしお分かりになる方がいましたら、 ご説明頂けたら、幸いです。 よろしくお願い致します。
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あくまでも推察ですが・・・ 青沼菊乃・静馬親子に対する三姉妹の猛烈な憎しみは、遺産相続のこともありますが、姉妹のそれぞれの母親が佐兵衛に愛されず、性欲処理のために粗末に扱われ、その子供である自分たちに対しても愛がなかったため。 年老いてから強い愛情をかけた青沼菊乃をねたんだというのが大きいのです。 ところが、今まで恩人の孫だといわれて犬神家であずかっていた孤児の珠世が、実は佐兵衛の実の孫であった、しかも犬神佐兵衛にとって最愛の人の孫だった。 それを知ったことで、松子はあまりにも長い年月だまされていたことに愕然としたのではないでしょうか。 あの遺言状は、よく読むと、どうしても珠世を殺すことはできないようになっています。 松子が他の相続者を殺していくのをまるで予知していたかのように。 死んだ佐兵衛の意思が働いて、松子が佐武や佐智の殺人を犯したように感じた。 そういった、恐ろしい考えで、取り乱したのではないでしょうか。 あくまでも、映画についての見解ですが。 私は原作を読んだのですが、原作では珠世の素性がわかるのは佐清に扮した静馬が死ぬ前なんです。 珠世について明かすのは、神社の神主さん(手形を保管していたあの人です)。 佐兵衛についての手紙や写真、資料などをしらべ、珠世の祖父とされている人物が性的不能者であり、その妻と佐兵衛との間に、子が出来た。さらにその娘が珠世だと、犬神家の人たちに打ち明けてしまうんです。 静馬は潔癖な性格で、おじと姪が結婚することが倫理上許されないと感じ、松子に自分の正体を明かしたため、殺されます。 機会があれば、ぜひ原作も読んでみてください。 珠世と佐清との幼い頃からの結びつきや、猿蔵の素性なんかも出てきますから。
お礼
いろいろと詳細に回答して頂き、 大変分かりやすかったです。 おかげでますます、 犬神家の一族が好きになりました。 ありがとうございました!