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日本映画宣伝費用の意外な真実
- 日本では洋画、邦画問わず映画宣伝が欧米と比較して多額費用をかけているように思われますが、実際の収益は高いのでしょうか?
- 日本の映画宣伝にはパンフレットや関連グッズ、オピニオンリーダーのイベントなどがあり、これらに多額の費用をかけていますが、来場者数は実際に増えるのでしょうか?
- 一般人の映画鑑賞回数は年に1〜2回程度であり、日本の映画料金は高いと言われています。なぜ日本は映画宣伝にこれほどまでにお金をかけるのでしょうか?
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宣伝を何度か手がけたことがありますが、宣伝費が製作費よりも実は高かった、なんてこともあります。馬鹿げているというか本末転倒なんですけどねぇ。 宣伝にいくら掛けたから、これだけ儲かったという算定は、まあ出せないと思いますが、宣伝の悩みどころは、どうやったらお金を掛けずに、多くの人たちに告知が出来るかということで、これはどこの宣伝会社も腕の見せ所なんじゃないかと思います。 ちなみに大手はヘタです。宣伝が巧くいっても行かなくても、自分たちの懐は痛まないので、はっきりいうとあまりやる気を感じませんでした。これじゃあ困ると、タイアップで別業種の企業を絡ませたところ、”ありゃ、宣伝部じゃなく広告部だ”と担当者がそのやり方を見て驚いていたくらいです。 欧米との違いはフランスなんかには文化省があって、フランスの資本がいくらか入っていると国の援助が受けられるというシステムがあります。ベルギーやオランダなどの国の映画の大半に、共同製作国としてフランスが入っているのはこんな理由で、はっきり覚えていないのですが、製作費の他にも公開に当たっては宣伝費を補助してくれたんじゃないかと思います。 また多くの映画にイギリスBBCや仏Canal+などTV局がからんでいて、宣伝展開に有利になっているということもあります。 アメリカの場合はメジャー映画会社はFoxチャンネルなど、どこもTV局を始めとするメディア関係の会社がコングロマリット化されているので、これもそんなにお金を掛けずに宣伝展開が出来る仕組みになっていると思われます。 オピニオンリーダーは実はいるにはいます。 予告の宣伝文句で「今年最高の映画であることは間違いない ローリングストーン誌」なんて使われたりしますが、個人ではロジャー・エバートやレナード・マーティンなんかがそれにあたります。ほかにラリー・キングなんかもその発言が宣伝に使われたりします。 先の二人は映画評論家でラリーキングはCNNで有名なキャスターですから、こういう人たちがオピニオンリーダーの役割を果たすのはまっとうなことだと思うのですが、このあたりの諸事情は日本とはぜんぜん違うと思います。 映画を文化ではなく流行やファッション的に捉えることが多い日本では、女性誌に有名な評論家がお勧め映画のことを書いても、たぶん見向きもされません。だいたい誰が褒めればそれが集客に繋がると各宣伝会社が考えているかはお判りかと思いますけど…… 要するに客に合わせて宣伝展開をするので、海外と比べ日本はどこかおかしく見えるのだと思います。 統計によると先進国で年間の映画の観客数の伸び率が悪いのは日本くらいだそうで、アート系&単館系映画の公開本数が減っているのも日本くらいだそうです。 ということで観客のレベルに合わせた宣伝をせざるを得ないということかもしれません。
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- wanekoz
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「これだけお金をかけて来場者は多くなるのでしょうか。 映画好きならともかく、一般人は年に1,2回劇場に足を運ぶのが現状」 現状維持のためにお金をかけているのでしょう。 維持しなければたちまちつぶれてしまいます。 映画館が高額なのも悪循環に陥っているのです。 また、日本は街が集まった列島で僻地の方がすくないですが 欧米は田舎が基本で街が散在しています。 このため人が集まって映画を見るのが大きな楽しみであり 映画に有利な風土です。
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確かに仰るとおりです。 フランスなんぞ、日曜はデパートも閉まっているし、行くところといったら、映画館云々と言う具合で、休日はとても混んでいたような気がします。 アメリカも映画がビジネスの一つですものね。 本当に日本における映画事情、欧米を見習って改善していただきたいと思っています。 ご回答、ありがとうございました。
お礼
貴重なお言葉、ありがとうございます。 宣伝費の方が高くなってしまうこと、あるんですね!! 確かにフランスは国が援助してくれますね。 しかしながら、オピニオン・リーダーの日本との違いに愕然としました。 映画宣伝はまずその映画のターゲットを見極めろと聞いたことがあります。(日本) 洋画好きにはショックな現状です。確かにシネコンが増えてますね。 日本人がもっと映画に関して芸術深くなれば良いのにと感じずにはいられません...