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日本の真空管の銘柄について

以前どこかで、NECは米国のWE社と技術提携があったので音色も米国的(Jazz向き)であるのに対して、松下はドイツのテレフンケン社と関連があった(EL-34を製造・提供していた?)ので音色は欧州的(クラシック向き)だと聞いた覚えがありますが、そのような傾向はあるのでしょうか? 漠然とした質問ですみませんが、個人的なご感想でも結構ですので、宜しくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • poposhan
  • ベストアンサー率53% (8/15)
回答No.2

もともとNECは米国のWE社との合弁でスタートした会社なので、真空管製造技術はWE社からノウハウを承継していました。しかし、第二次大戦後の真空管技術、特に傍熱真空管は、戦後の技術者のノウハウによったところが大きいのではないかと思います。製造技術の差は、ほとんどなかったようです。 真空管製造メーカーとして、松下、日立、NEC、東芝が有名ですが、同じ型番の傍熱真空管であれば性能は大差ないものです。初段に使用される12AX7もバルブノイズの差があったり結構バラツキがありましたが、音色の違いを感じたことはありません。出力管もメーカーによる音色の差は感じたことがありません。 最後まで日本で真空管を製造していたのはNEC(日本電気の子会社の新日本電気と称していた会社の方ですが。)で、50CA10(6CA10)と8045が出力管としては最後になります。両球とも5極管の内部構造を持つ傍熱3極管で、最大定格はそのものずばり最大定格で保証された近代的素子です。このような球は、最大定格を超えて使用すればたちまちボケてしまうことが特徴です。 一方、戦前の直熱管はメーカーの製造技術に差があったのは事実です。直熱管としては最後になった有名な2A3はメーカーにより微妙に音色の差があったりするのはこのためです。一般的には米系よりヨーロッパの球の性能が良かったのは、ヨーロッパの直熱真空管の製造技術が確立していたからだといわれています。ちなみに直熱真空管の当時の日本での製造技術はお寒いものだったようで、保守部品であったと想像される日本製300Bは、工業品(見てくれや強度)としても、性能(特性、寿命)も悲しくなるものです。もちろん300Bの音はしますが、本家より少しにぎやかな音色がします。

silvestart
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 戦前の日本の真空管メーカーの技術は低く差異も多かったが、傍熱管の時代では殆ど差はなくなったということですね。「もともとNECは米国のWE社との合弁でスタートした会社」ということは初めて知りました。 ご教示に感謝致します。

その他の回答 (1)

  • tpg0
  • ベストアンサー率31% (3785/11963)
回答No.1

真空管のメーカーによる音質差と言う事でしょうか? 真空管の取り扱い歴は50年近くになりますが、有り得ないです。真空管アンプも何台か製作した事がありますが、音質差は真空管以外の出力トランス等の方が影響があります。 真空管アンプ自体の周波数特性は、半導体アンプと比較すると劣ります。 低音域、高音域共に半導体アンプのようなフラットな特性は望めません。 真空管アンプの音質が柔らかいと表現する人もいますが、高音域の周波数特性がフラットではない事がソフトな印象を受ける要因と考えてます。 やはり、最終的な音質はスピーカーの影響を大きく受けます。 日本製真空管は、NECやナショナル(現パナソニック)製より、東芝製を沢山保有してますから、そう思うのかも知れませんが、米国RCA製の真空管と国産真空管の音質差(特性差)も感じた事はないです。 個人的には、真空管アンプの音質はトランスの影響が最も大きいと思っています。

silvestart
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 スピーカーや出力トランスの差異によって音色が大きく変わるのに比べて、真空管のメーカーによる音色の差異は感じられないということですね。 時々「球の銘柄を代えたら、音色が激変した」などとブログなどで書いてあるのを見かけますが、先入観念によるところが大きいのでしょうね。

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