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金本位制と信用供給の関係について教えてください!
第1次大戦を契機として多くの国は金本位制を離脱した。戦費調達のためには、金本位制(固定相場制)の下では中央銀行から十分な信用供給が受けられないからである。 ということが本に書かれていたのですが、なぜ金本位制の下では中央銀行から十分な信用供給が受けられないのですか?
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金本位制というのは、政府なり中央銀行が発行する紙幣の裏づけには一定量の金がないといけないという制度だからです。ある紙幣の1単位が一定量の金と交換されるということが保証されている制度、ということもできます。 すると、戦費調達のために政府が国債を大量発行して中央銀行に引き受けてもらおうとしても、その紙幣量に対応するだけの金がなければ紙幣を発行することができません。 したがって金との兌換性を停止して不換紙幣として発行することで戦費調達をすることになったと考えられます。 為替レートとの関係でいえば、もし金本位制の下で紙幣の大量発行をしていると、その紙幣の兌換は近々停止されるだろうという思惑が投資家の間に広がり、その紙幣を他の金本位制の国の紙幣に変えようとみんな動き出すでしょう。すると紙幣を大量発行している国の通貨は大幅に売り浴びせられ、やがて平価切下げに追い込まれるはずです。
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なるほど、分かりました。勉強になりました!ありがとうございます。