埋蔵金の語源は2007年に与謝野馨氏の「特別会計の積立金などには目的や理由が存在する。財源が捻出できるなどというのは、いわゆる『霞が関埋蔵金伝説』の類の域を出ない」という発言から来ています。
最近、それ以外の独法で黒字が出た場合でも埋蔵金などと表現する馬鹿な報道機関もありますが、本来の意味は各特別会計の資産から負債を除いた積立金部分を指します。
特別会計というのは、単年度予算主義では不都合のある事業について、その制約を受けないように設定されたもので、基本的に自前の収入があります。
単年度予算主義ではありませんので、単年度で使い切りではなく、余ったお金は翌年に持ち越して事業に使う事になります。
こうして資産が貯まっていきます。
というか、そのための単年度主義の例外なわけですが。
これらは、財務諸表で元々公表されており、キャッシュフロー分析もなされていますので、存在自体を官僚が隠しているわけではありません。
特別会計で問題となるのは、これらの会計のうち流用された(事業そのものではなく、宿舎や娯楽費等に使われた)部分があった事であり、この問題と剰余金の問題をごちゃ混ぜにしている人をたまに見かけます。
2008年度の資産超過、所謂埋蔵金部分は187兆円であり、年金特別会計131兆円、外国為替資金特別会計19兆円、労働保険特別会計14兆円、国債整理基金特別会計10兆円、財政投融資特別会計10兆円といった所が主な超過分を抱えている特別会計になります。
見てお分かりの通り、これらは総て理由があって内部留保を抱えているわけですが、それらのウチの一部を活用しようというのが今回の民主党の方針という事になります。
一般家庭に例えると、家計が苦しいから今の生命保険を解約して、保障も少ないけど安い生命保険に掛け替えるわ、ってな感じが近いです。
お礼
ありがとうございました。 なるほどそういうことですか。 目的外に流用されないように毎年厳しく検証しておく必要がありますね。 優先度合いよっては、一般会計に戻すのも止むを得ないということですか。 解りやすい説明をありがとうございました。