多くの体験談が睡眠に入る直前、或いは睡眠中に目が醒めて金縛りに遭います。(起きている時の金縛りは今回は省きます)
しかし、これは心霊現象なのか、「睡眠麻痺」と言う症状なのか区別が付きません。
睡眠時の金縛りの一部には呼吸障害を起こすこともあります。これはレム睡眠時に深くなりすぎて呼吸が止まってしまう場合と無呼吸症候群に起因する場合があります。
この状態で目が醒めると重苦しい感じや胸の上に誰か居るような感じを受けます。
静かな所でジットしていると、ジーンといった音や寝ている場合にはドンドンと言う音が耳の奥でなる事が知られています。これは耳のすぐそばを流れる動脈の音や耳自体が発している音なのです。
金縛り現象と重複し、これらが異常な物音として脳が判断するのが、金縛り時のポルターガイストとの正体です。
この場合の大きな特徴として、そのまま気を失う(睡眠に入ってしまう)と言うのがあります。
金縛りは朝起きる際にも起き易くなります。
私の体験の多くは起床時に起きます。特に前日肉体を酷使した場合。前の晩には通常の疲れ、あるいはさほど疲れた感覚がなくても、翌朝身体が全く動かない事があります。
これは普段使わない筋肉を使った結果です。
金縛りからの覚醒にはいくつかの種類がありますが、気を失うとか睡眠に入った場合は、睡眠障害と霊現象の区別は付きません。
霊現象の場合は、そのまま動けるようになりますが、多くの場合はけだるい感じや全身がしびれているような感じが残ります。
但し、覚醒時に「指が僅かに動くようになった」などのように徐々に動けるようになる場合には筋肉麻痺と霊現象との区別はつけられません。
文中で「区別が付かない」と言うのは同じと言う意味ではなく、個人的体験に基づけば、経験によって区別は付くのですが、他の人の現象の説明だけでは区別できないと言う意味、そして自分自身の場合でも明確な説明ができないと言う意味です。
説明できない現象が起きると恐怖が先に立ち、全てを霊現象に因って納得しようとしてしまうもの。これは人類に共通の思考パターンで正常なことですが、
科学的可能性を最初に持つと恐怖はなくなり、適切な対処(基本的な対処法は、そのまま受け入れて寝てしまうこと)できます。そして次第に自分自身で睡眠障害と霊現象との区別ができるようになりますから、それから、それぞれの対処をすればいいのです。