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インフルエンザによる脳症と脳炎の違いは
1、インフルエンザによる脳症と脳炎の違いは何ですか? 2、解熱剤との因果関係が疑われていますが本当ですか? 3、インフルエンザ脳症や脳炎で死亡しているのは日本だけですか? 4、今流行の新型インフルエンザによる直接の死因って在るのですか? 5、タミフルによるものとか、肺炎とかの合併症による死因ではないのですか? どの疑問に対するものでもOKですので、ご存知の方おられれば、回答お頼みします。
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1.違いを強調する人はいますが、臨床上はインフルエンザ関連脳症・脳炎として扱うのが一般的です。というのは、AH3のSydney類似株が大流行した際にインフルエンザ脳症・脳炎が話題になりましたが、当時の剖検例で当初はインフルエンザウイルスを脳内に検出できなかった例が多かったので、脳症と考えられるようになりました。が、後には検出された例も報告されており、あまり区別する必要がなくなったからです。 2.今年のインフルエンザ関連脳炎・脳症例では、処方されていても無害とされるアセトアミノフェンだけで、イブプロフェンなどの脳炎・脳症の原因と疑われた解熱鎮痛薬を処方されていた例は今までの集計された分ではありませんでした。 3.昔はインフルエンザ関連脳炎・脳症があるという認識が諸外国にはなくサーベイランス自体がなかったのですが、今は認知されてぼちぼちでてきています。 http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/285/fr2853.html MMWR 2009 Jul 24;58(28):773-8. 4.インフルエンザ肺炎とかは私も経験しています。 5.高齢者の場合は二次性のが多いでしょうが、若年者の基礎疾患がない症例ではインフルエンザによる死亡が考えやすいと思います。新型で死亡された医療関係者もタミフルが処方されていたので、タミフルを飲んだのが原因?と当初考えられてましたが、実際は飲んでいらっしゃいませんでした。 また、これまでの症例を見ていると発熱だけで元気に診療所に受診したのに、待っている間にあれよあれよと診療所内で悪化した例など急激な経過をとる症例が仲間内のMLでも報告されていて、普通の合併症やタミフルのせいとは考えにくい症例がたくさんあります。
お礼
「5.高齢者の場合は二次性のが多いでしょうが、若年者の基礎疾患がない症例ではインフルエンザによる死亡が考えやすいと思います。」という貴重な情報、その他の情報としての知識、大変有難う御座いました。タミフルが原因で死亡した例はないみたいなんですね。マスメディア等で異常行動が見られたとか云々の話は、昔、熱でよくうなされたと言う話がありますから、この手の異常行動なのでしょう。