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モンスターペアレントなどの人種の生成要因として議論される、核家族化について
権利のみ異常に主張する、いわゆるモンスターペアレント(あるいはモンスター顧客など)の現象に対する、その生成要因として、核家族化での生育過程が大きく影響していると言う議論があるのですが、いまいち、なぜそれがつながるのか?と言うことがよくわかりません。 確かに、社会性の発達は阻害されると思うのですが、それがなぜ過大な「権利の主張」あるいは、社会をやたらと敵対視する攻撃性と言う方向性にすすみやすいのか、どうも理解できません。
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この手の議論というのは、まず、結論が先にあり、そこに持って行くために社会問題などを切り貼りする、というケースが数多くあります。 この「モンスターペアレント」問題についても、「核家族はダメ。昔の大家族に戻るべきだ」という結論を導くために利用されているだけ、というのを感じずにはおられません。 というのは、そもそもの問題として、「モンスターペアレント」などが本当に増えたのかどうか、というところからして根拠がないからです。 「モンスターペアレント」という言葉が発明されたのは、つい最近のことです。そして、その言葉が発明されたことで、ようやく調査が為されるようになったのです。 昔から、そういう「困った親」とか、「困った客」のようなものは存在していました。しかし、調べていなかったので、それがどのくらいいたのかは全くわかりません。 増えたかどうか、というのは、時系列で比較して初めて確認することが出来ます。しかし、過去の調査がなく、現在の単発の調査結果しかないのですから、全く増えたかどうかはわからないのです。にも関わらず、この手の言説では「増えている」という無根拠な前提を設定し、その上で、「これが原因だ」と言っているに過ぎません。 全く意味のない議論と言えるでしょう。 そして、そのような場合に「原因」として標的とされるのが、新しいライフスタイルなどです。つまり、ここでは核家族化です。 「核家族化により、社会性が衰え、結果、理不尽な要求をする人間が増えた」 というと、何と無く、筋が通っているように感じます。しかし、よくよく考えると「社会性が衰えた」のかどうかも全く根拠がありませんし、仰るようにそれが「攻撃性に転化する」というのもわかりません。穴だらけなのです。 逆に、かつての家父長制的な制度の中で、上に立場などに立った人間が、井の中の蛙のようになって、理不尽な要求などをする、というような理屈付けだってしようと思えば出来ます。 実際、体育会系の部活動などで、学年が1年違うだけで神様と奴隷みたいになっている例などを挙げれば、それなりに説得力を持つでしょう。 「核家族化により、個人主義がはびこり、攻撃的な方向へ行った」 というのが事実であれば、それはモンスターペアレントやモンスター顧客などのような形以外でも、例えば、犯罪の増加であるとかにも直結していなければおかしくなります。 しかし、日本における殺人は、核家族化が一般的でなかった1960年代に年間3000件以上あったものが、現在は年間1300件程度と激減しているのです。 こういう傍証などから考えても、そもそもの前提部分から、この話というのは首をかしげざるを得ないものと言えるでしょう。
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- kawasemi60
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モンスターペアレント はごろつきの事でしょうか? 人に言いがかりをつけて利益を得ようとする者たちは昔からいます ごろつきが普通の生活者に成りすましているだけ。
お礼
ご回答ありがとうございます。
- arg46496
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権利のみを異常に主張する…どこかの国、組織、団体、政党とそっくりではないですか? 北朝鮮、中国、韓国、旧社会党、共産党、旧国鉄、JAL、Etc…全てがそう云う事ではないでしょうか? 権利だけを主張すれば かっこ良い 英雄視 されますが、物事の根本原因、問題解決にはまったく役立たないばかりか、その組織団体を食い潰すだけの 寄生虫 となりかねません。 今のモンスターペアレントの育った環境はどうだったか?思いを巡らして下さい。 原因には結果が有ります 結果には原因が有ります。 日教組、あるいはPTAと云う組織が偏差値が悪い、教育制度が悪いと言って その結果が 公、みんなと云う多数よりも 個の主張≒ワガママ を尊重しそれが正しいと教えられた親がモンスターペアレントになったのではないでしょうか? 日教組の先生たちは 決まりを守ってはならない 自分の権利は主張する こんな教えをしている教師に教えられた親が 普通な正当な真っ当な常識的な 行動をとる人間になる訳ないのです。 自分の権利≒ワガママ≒正義 言ってる本人はあくまでも正しい事をしているだけ…学校、社会、地域、国、 全てが悪なのですから 社会≒悪 自分≒正しい ワガママ≒自分の権利 そう云う図式が世の中にはびこってきた≒増えてきた、そう云う事です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 わかります。日教組的な価値観がどこかで実を結んでしまった、その醜い結果が現れていると考えられます。忍耐の美徳、あるいは集団美意識というような人間にとって大事なものをおろそかにしたのでしょう。もちろん、個人の権利も大事ですが、バランスを取ることを怠りましたね。
- ucok
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その議論については詳しくありませんが、自然に考えると、 核家族化→孤立→思いつめて怒りが増殖→違った価値観や経験という角度からなだめてくれる人がいない また、 核家族化→小家族→家庭内にライバルが少ない→わがままがきく→わがままの自制がきかない という環境で育つ、というような理屈なのではないでしょうか。たしかに、親子というものは密接なだけにぶつかりやすいので、そこに祖父母のワンクッションが入るだけで違う、という経験は私も何度かしました。ただ、個人的には、核家族化がモンスターペアレントなどの人種の大きな生成要因だとは思えません。というか、核家族のデメリットは、べつのことで容易に補えると思っています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 孤独になり易い、というのは、追い詰められる原因ですから、そっから攻撃衝動が起こりやすいでしょうね。またもちろんブレーキ作用も弱まる。もちろんメリットもあるわけですけど。
>核家族化での生育過程が大きく影響。 >社会性の発達は阻害される >それがなぜ過大な「権利の主張」あるいは、社会をやたらと敵対視する攻撃性と言う方向性にすすみやすいのか? 核家族の子供の多数がモンスターになっていたら、日本社会はとっくに崩壊しています。 これまで大家族という単位小社会のなかでしっかりまっとうな倫理性を心身に叩き込まれ鍛えられてきた子供達が、無重力のなかで放任され、更にはごく少数の非社会的な親、知人に染まったりした結果として、まれにそういった異体が発生する可能性が増したということではないでしょうか。 ご参考まで。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり、普段多くの人間に接していると言うことが、自動的なブレーキ作用になってたとも考えられますね。極端になってしまう可能性が増すのでしょうか。
- goodman2
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専門的説明はできないけど モンスターペアレント とかクレーマーなど多いのは何でも権利主張しやすい世の中になったからですかね 昔は絶対逆らえない強烈なモンスターの存在のために「和を大切に!我慢も大切」の社会で都合よくコントロールされていたのではないかなとおもいます なので米国の契約社会、訴訟社会が日本の将来かもしれません あんまり和を大切にしすぎた結果が残酷な世界大戦で命を落とす結果を引き起こしたともいえます 文句言われてそれぞれに対処してナンボのものですね
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね。個人の主張の垣根が低くなりました。コミュニティに埋没すると言うのが異端になりつつあるのでしょう。 いずれにしても、どちらかに行き過ぎはよくありません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私も、ずいぶんと中途反場であなの多い議論だと持っています。おそらく、大変大まかな外枠は、たしかに核家族化という麺も一翼を担っているとは思いますが、それが主体ではないはず。殺人事件も減っているし、攻撃性というファクターはむしろ弱まっています。 問題は、社会構造の変化でしょうね。大きなものに巻かれると言う一般的感覚から、何でもかんでも主張したほうが勝ちというような、非常に短絡的で個人的な価値観が大きくなった。 核家族は、槍玉に挙げられて、学者の顔を立てるために使われているのでしょうね。