■プロローグ(前置き)
職業:一級建築士(個人事務所を主宰)
父、弟:請負大工
注)父、弟と仲が悪いわけではありませんが、設計事務所としての使命から仕事上は一切取引等はしていません。
■一番良い方法は、家に対しての自分の価値観から判断して決定する事です。
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・ハウスメーカー:工場等による大量生産品の規格品。一定の品質の確保とコスト減。(但し、実際は違う事が多いようです。)
・工務店:昔のように頑固な職人気質、いわゆる腕のある人がいい仕事をすれば、デザイン、間取りはともかく丈夫で長持ちする家が造れたのだが、現在は・・・
・設計事務所:総合的に、構造、デザイン、コスト、あるいは施工時の監理等々を考えれば、一番良い方法だと思います。(自分が設計事務所という立場であるからで言っているのではありません。本当にそうだと思うから)但し、ピンからきり迄。中にはひどい人も・・・
又、ハウスメーカーに比べ完成迄の時間がかかります。
■設計事務所について
・設計監理費:一般的な場合の住宅で規模等によって変わりますが、概ね総工事費の7~15%程度。
ちなみに、5社程度の工務店,ゼネコンによる競争見積りを行なった場合、概ね総工事費の10~20%程度の差が出ます。設計施工のような特命であれば、より高い工事費になります。
・図面枚数:一般的な場合の住宅で、概ね40~60枚程度。
ちなみに、工務店,ハウスメーカーの場合、建築主に渡る図面枚数は、数枚程度。
・以下(略)
■エピローグ(まとめ)
冒頭にも話しましたが、家に対する考え方,価値観によって判断をし、自分に合った方法を選択する事が一番良い方法です。ハウスメーカーや工務店を選んで良かったと思える人にとっては、それが良い家ですから。
しかし、私に言わせれば、良い家を造るにはハウスメーカー,工務店は問題外で、いかに自分に近い感性,家に対する考え方,美意識を持ち、且つ、しっかり監理を行なってくれる設計事務所(建築家)を探せるかが、大変重要だということです。
余計な話ですが、設計施工で工事をされた建築主等から私の所に相談にこられ、調査・検査した結果 欠陥工事の箇所があったり、そのような疑いが非常に大きかったりという事ばかりです。評判の良い工務店やハウスメーカーの住宅、中には3本の指に入るスーパーゼネコンによる擁壁もひどいものでした。
家を造るという事は費用が大変かかり、一生の内で何度もできる事ではありません。是非後悔のしないような家造りをしてください。
心よりお祈りします。
最後に、参考URLの欄に僭越ですが当室のURLを記載させて頂きました。家造り方法ではなく、わけの分からないような掲載が多いかと思いますが、御覧頂けましたら幸いです。
お礼
すごく便利なサイトがあるのですね。 有難うございました。