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公立中高一貫校(併設型・中等教育学校)の意義について

 こんばんは。私は高校2年のnora12という者です。  ここ数年公立中高一貫校の開校が進んでおり、私の地元でも開校されました。しかしこうした公立中高一貫校の設立の意義について疑問に思う点があります。  中等教育学校などでは既存の高校を閉校あるいは後期課程の募集を大幅に縮小して完全中高一貫型にしている学校が見受けられます。私の地元で開校した学校も高校の時は定員割れしていた訳でもなく、むしろ倍率の高い人気校でした。 それをわざわざ閉校にして中等教育学校にする必要があるのでしょうか?たとえ一校の廃校であっても公立中学卒業者の進学先を狭めているような気がしてなりません。  また、学費の高い私立はは難しいから公立一貫校という考えをお持ちになっている生徒さんやご両親は数多いと思います。難関私立中学並みに倍率が上がる学校もあると聞きます。 そうした学校の乱立は本人の意志よりも親の意思が左右するような受験戦争を加速させるだけではないでしょうか?一貫校を設立するよりも、ゆとり教育で荒廃した公立中学の授業内容を見直すべきではないでしょうか? 目先の進路実績にこだわって中高一貫校の教育ばかりに目がいって、公立中学校の教育がないがしろにされている気がします。  回答者様はどのように思われますか?ぜひ御回答下さい。  

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回答No.5

公立一貫校対策講座を受け持つ塾講師です。 >ゆとり教育で荒廃した公立中学の授業内容を見直すべき ゆとり教育の失敗について、様々な学者が考察していますが…。私はひとえに日本人には「主体性がない」ことが挙げられると思います。本当に将来を見据えていれば、ゆとり教育は自分の時間が取れるわけですから、非常に有意義な時間が増えると思いませんか。 非常に厳しいことを言いますが、主体性がなければ仮に公立中学の授業内容が改善されようが意味がありません。自発的に学ぶ姿勢こそが大切であって同条件下でも頑張っている人はいくらでもいます。いうなれば、おっしゃられる通り最後には「自分の意志」が大切なのです。 教育政策は確かに憂慮すべき問題かもしれませんが、しかし諸外国と比較すれば遥かに恵まれています。昨今では経済格差が学歴格差となり格差を再生産することが問題となっていますが、それでも日本では学生に対する補助金、融資制度も充実していますし、参考書も様々出版されています。その気になればより高いレベルの教育を受けることが可能です。公立中高一貫校もそう言った意味では一石を投じる良い事業だと我々はとらえています。試験によって、自発的に取り組むことができるやる気のある子を選抜したいのはヤマヤマですが僅少すぎる。ならば親が教育熱心である家庭の子を集めるのは自然なことです。酷いと思うかもしれませんが、我々とて10教えて1しかやってこない子よりは10やる子を優先して教えたいと思います。(やって出来ないなら仕方ないですし、こちらも教えたいと思いますが) まぁ、結局日本の教育政策如何に関わらずやったもの勝ちですよ。なんでも。

nora12
質問者

お礼

インターネットが使用できずお礼が遅くなり、申し訳ありません。 主体性がない・・・日本人に多く当てはまることなのでしょうね。それを改善するためにゆとり教育がなされたのでしょうね。自主的に学ぶ時間をつくるために・・・ しかし、私たちは将来を見据えることができなかった―国民性はそう簡単に変えることはできませんからね。私たちが自分で学ぼうという考えをもたなければ何も変わらないのだと思いました。 教育に関して日本はまだ恵まれている国の一つなんでしょうね。公立中高一貫校も新たな取り組みとして評価されている・されていくのでしょうね。 <10教えて1しかやってこない子よりは10やる子を優先して・・・ 私が教員でも同じように思うかもしれません。中学・高校と、遊びに学校に来ている人も少なくなく、税金でこの人たちの学費を見ているのだなあと思ったことがありました。私も本当に勉強したいと思って学校にいるのかと聞かれたら自信がないですが・・・ 世間体を一番気にしているかもしれません。

その他の回答 (4)

  • jj6o6jj
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回答No.4

>公立中学の授業内容を見直すべきではないでしょうか? 2012年から新学習指導要領になります。それによって中学の3学年合計で、数学+70コマ、理科+95コマ、外国語+105コマになります。 2009年からの移行措置で数学、理科もずいぶん増えています。

nora12
質問者

お礼

 ありがとうございます。 また授業時間数が増えるのですね。まだ総合学習の時間はあるそうですが・・・  塾に頼らず学校の授業だけで十分な公教育になってほしいですね。

noname#220293
noname#220293
回答No.3

こちらは東京都です。その背景で回答します。 都立中高一貫校は、最近始まったかのように見えて、実は1997年から企画されていました。「都立高校改革推進計画」です。都立中高一貫校はその大きなうねりの中のひとつとして位置づけられています。つまり用意周到に計画されているのです。 ではその最大の意図は何かと言えば、有名大学への合格実績を上げるということです。都立高校の復権と言うことです。私立進学高校に、進学実績を奪われて久しい都立高校が、その地位を奪い返そうと巻き返しを図っているのが今の状況です。 (かつては都立高校が軒並みに有名大学へ合格者を出していた時代がありました。都立高でなければ高校ではないみたいな時代がありました。) 東京都は、トップクラスの高校には「進学指導重点校」を指定し、自校作成問題(英数国・理社は共通)の入試を行い、高校へ入れば国公立大学進学を念頭に置いたカリキュラムが組まれています。これらは単独校です。 東京都では二番手校が中高一貫校になるケースが多いです。これは先に述べた「私立中高一貫校」への対抗策です。二番手といってもハイレベルの高校です。要するに6年間で有名大学進学実績をつくる、そういう生徒を育てるということです。 >たとえ一校の廃校であっても公立中学卒業者の進学先を狭めているような気がしてなりません。 少子化で、都立高校自体が統廃合しなければならない時期です。また、都立高校が現状維持( 統廃合しない )ならば、費用の安い都立へと受験生が流れ、私立高校が閉校状態に追い込まれていきます。 こうした面は、私立側と都立側で話し合っているはずです。 >一貫校を設立するよりも、ゆとり教育で荒廃した公立中学の授業内容を見直すべきではないでしょうか? ゆとり教育関係は、国の仕事です。つまり学習指導要領にかかわる問題で、東京都の都立中高一貫校とは無関係です。 なお、本年度から一部を先取りする形で、新学習指導要領が実施されています。新学習指導要領では、ゆとりの目玉であった「総合学習」の時間が大幅に削減され、教科学習の時間が増やされています。 個人塾の者が回答しました。

nora12
質問者

お礼

 ありがとうございます。私は新潟県が地元なので新潟の状況で考えていました。東京都とは全く状況が違うんですね。新潟は私立中学が3校しかないですから。都立高校が統廃合ですか・・少子化も影響しているんですね。  確か都立高校の没落(!?)は学校群制度が原因でしたっけ?それで私立に人が流れたとかなんとか・・・  民主党に政権が変わったのでゆとり教育が大きく方向転換するといいですね。総合学習なんて何の意味があるのでしょうか?私が中学生の時はにわか作りのボランティアごっこか芸術ごっこの様にしか感じませんでした。偉い人の考えることは分かりません。

  • publicpen
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回答No.2

場所によりますけど酷いですよ。高校生で掛け算とかできないですからね・・・ そういう子にとっては授業≒学校がつまらない ≒ 勉強以外に目が向く ≒ 非行 どうしてそんなに酷いのか分からないし、 そして日本の公教育もアメリカは最近は笑えないですし。 あとこれはインプット、つまり小中学校の問題じゃなくって、 アウトプット、つまり大学や企業の問題な気もしますけどね。 結局大学受験や就職での物差しがペーパーが基本で多様性を認めないから、そういう方向(ペーパーテストマシーンズ)に行くんじゃないでしょうか。 雨後のたけのこみたいな状況もどうかなと思いますし。 少なくとも関西や地方では公立の教育レベルは低くなかった。そこをわざわざモデル校作って公立でも序列化させた理由はよく分からないですよね。

nora12
質問者

お礼

 掛け算ができない高校生がいるんですね。学力低下の象徴といいますか・・・  ペーパーテストが一番公平性があるということで採用されてきたんでしょうけど・・難しい問題ですね。

  • publicpen
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回答No.1

たしかにその通りですよね。 このような「モデル校」はエリート主義であり、公立教育の主義から言えば違うと思うし、格差が拡大する気もするし、問題点も多いですよね。 ただね、教育問題に限らず批判ばかりする人は多いですよね。でもちゃんと見て物言いすべきだと思いますよ。「アメリカ人の多くはフセインのフルネームも言えず、イラクの首都も言えなかったけど、戦争してイラク人を殺すことには賛成した」これって余りにばかげてると思いますよ。僕も私立小や公立一貫校ってどうなの?って思ってたけど実際に行ってみて良いイメージに変わりました。セミナー等よくやってるので、あなたも行ったり聞いたりして自分の目で判断すべきですよ。 現実には70-90年代の公立学校の醜落は酷いもので、私立との差が広がりました。私立へ行くため、そのための塾も含めてお金がかかりますし、以前より家庭収入と学力の比例率が上がってしまいました。学力は学歴に比例し、学歴は職歴や収入に比例します。 理想はともかくとしての現実を見てみると、やはり下流家庭の子どもには未来が無くなって来ていたと思います。 マグネット・スクール(アメリカの公立学校)は、確かに周囲の学校との格差も作ってますが、有色人種や低所得者の殆ど唯一の救いになってます(これ以外で成功しようとすると歌手かスポーツ選手かギャングスターぐらいしかなくなる)。ミシェル・オバマはシカゴの最も治安の悪い地域であるサウス・サイド地区出身です。こういう所で生まれ育ってしまうととても大学行く行かないどころではありません。幸運なことに彼女は公立パイロット校のホイットニー・ヤング・ハイスクールに入れたのでプリンストン大学へ奨学金を貰って進めましたが、そういう公立学校が無ければ、どうやって大学へ行けたでしょうか?(もちろん勉強は個人でするものだ、としても学校で麻薬の取引や刃傷事件が起こるようではどうやって勉強する気になるでしょうか)。 確かに今の日本はアメリカの公立ほどの状況にはなっていません。 しかし現実としてそういう状況になって来ていること、そして公立パイロット校が歌手やスポーツ選手になれないような下流層の家庭にとっての「救い」になってることは事実です。 全部を救うことは理想ですが、予算や人員や時間の面から まずは一部から救うしかなさそうです。 またどんどんモデル校は増えてますから、このままオセロの白黒 のように増やしていけば理想も近づくのではないでしょうか。 あともしあなたが一般校の生徒として「モデル校の子はずるい」と言うことからの意見では、仮に正論としても周囲の賛成は得られないと思います。奉仕の精神、全体の精神を持っての言葉や行動でなければ、周囲からは単に「自分のことしか考えてないんだよね」と思われて終わります。

nora12
質問者

お礼

 ありがとうございます。理想論ばかり述べていたかもしれません。 モデル校に通う子はずるいとは思っていません。本人が望むのならぜひ進学してほしいと思っています。ただ、本人よりも親が夢中になって無理強いしているのを見聞きしたので本来の趣旨から外れてしまっているのではないかと思いました。 また、中等教育学校の後期課程の募集を縮小・廃止する必要はあるのかなと思いました。完全一貫校にするためには仕方ないのかもしれませんが・・・  アメリカは日本よりも深刻なんですね。日本の学校では麻薬の取引なんてまずないですからね。 日本がそういう状況に近づいていることが恐ろしいです。 一部から救う他ないのですね。オセロの様にすべて救うことができることを祈るばかりです。