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バレエ公演に詳しい方へ
まず、私はバレエについては、まったくと言っていいほど知識がありません。 クラシック音楽を聴くので、バレエ音楽は、それなりに聴いています。 先ほど、テレビでバレエを観ていたのですが、バレエ公演って、誰が最高責任者なんだろう? と疑問が浮かんできました。 やはり演出家ということになるのでしょうか? まさか指揮者ではないですよね? そこで、演出家が最高責任者の場合、音楽については、指揮者にいろいろ要求するのでしょうか? クラシック音楽の指揮者には、極端にテンポを動かしたり、独特の解釈をする人がたまにいます。 それこそ、かなり遅いテンポで指揮する人が、バレエ公演を受け持ったりしたら、踊りが成り立たないと思うんです。 そこらへんのところは、実際どうなんでしょう? 詳しい方、教えてください。 また、バレエ公演を専門に指揮する指揮者って、いらっしゃるのですか? それと、バレエを好きな人は、今度の公演は、あの指揮者だから、舞台が楽しみだと感じる人いるのでしょうか? いろいろ質問だらけですが、よろしくお願いします。
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元某バレエ団員で、今はもう引退した者です。 最高責任者は、No.1さんが言うように芸術監督(演出家)です。 音楽については、演出家の独自の解釈により流れを変更したり、どうしてもここは・・などの余程のことがない限り指揮者の方にあそこはこうしてここはこうしてなどの注文はしませんね。また注文ができる立場は演出家だけです。(厳密にはうちのバレエ団は・・です。また基本的な流れの打ち合わせはもちろんしますよ) 相手は音楽のプロで、名のある指揮者。クラシック曲もそれ一つが完成度の高いものなので、ダンサーの都合でちょこちょこテンポを変えてもらうなどプロのプライドを傷つけることになり失礼な行為です。 でも、オーケストラ側もバレエ公演の場合は円の下の力持ちというスタンスでいてくださるので、要望に歩み寄ってくれるし、舞台をチラチラ見ながら指揮してる所を何度も舞台側から見ました。 ダンサー側からすると、耳で聴くには同じテンポのようでも正直毎日微妙に違うし、要望が通っていても実際思うような演奏になっていないことも多々・・ でも、「音が速過ぎて、遅すぎて思うように踊れなかった」はプロのダンサーとしては言い訳とされます。どんな状況であろうと演奏にしっかりとのってうまくまとめられるのがプロの基本です。 うちのバレエ団は長年同じオーケストラで、日本を代表する有名な指揮者さんですが、演出家との結びつきも強く、ダンサー達の安心感もあります。だから地方などの公演で変わってしまうとそれはもうプレッシャーです・・・ 余談になりましたが、お互いプロとして尊重し、ダンサー、バレエあっての・・・ではなくパートナー精神でやっています。
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- kiraz7125
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バレエ団と違って、私が習っていた小さいバレエ教室での話ですが…(苦笑)。 先生が何十周年記念だかで公演をしますってことになったんですけど、 止めとけばいいのに、生演奏がいいからと地元の交響楽団を呼び、指揮者は別に 呼んだんですが、リハと本番のスピードが違い、エラい目に遭いました。 群舞はともかく、ソロの32回転、ものすごくテンポを遅くされ、キープできず 全然回れなかったと…。 本人は舞台出て大泣きでした。見せ場ですからね。 踊りが成り立たないどころではありませんでした。 指揮者に合わすとこんなことになります。団なら団専属の指揮者がいると思いますが あくまでもゲストだと思います。 団の公演だと演出家が音楽はもちろん、照明、舞台設定などすべて指示するはずです。 バレエあっての音楽ですから、音楽が先走りするとうちの教室のように(笑) 回答になってなくてごめんなさい。
お礼
回答、ありがとうございます。 >回答になってなくてごめんなさい。 そんなことないですよ。 興味深い話でした。 舞台は生ものですから、いろんなトラブルがありますよね。 プロフェッショナルばかりが集まっても、起るときは起るんですから・・・。 「バレエあっての音楽」まさに私が尋ねているのは、ここです。 当然踊りが優先されると思っているので、指揮者に指示をするのだと思うのですが、それがどれくらいのものなのか、どれほどの強制力を持っているのか、どうなんでしょうね。 P.S. ソロ回転? と聞くと、ドリーブのコッぺリアしか浮かんでこない無知な私です。(笑)
- marikaoru
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こんにちは☆聞きかじりと推測程度なのですが… No.1の方のおっしゃっている通りだと思います。 ただ、ソリスト以上のダンサー(=主役、準主役など1人や2人で踊る方)は多少自分の意見を言えるかと思います。 見せ場として沢山回ったりバランスをとったりしようとすると、どうしても音が必要になります。逆に遅すぎて無理!という場合も…。事前の打ち合わせはもちろん、本番でもし音にギリギリだった場合ためて合わせてくれますので、ダンサーの動きを把握して見極めながら指揮をする技術が求められるのだと思います。 群舞のテンポはきっと芸術監督が話し合うのでしょう。 人や年齢によって、わざと音をはずして優雅に回ったり、ギリギリに見せかけて最後はばっちり音にはめたりするのも1つのテクニックになっています。 私はクラシック音楽は知識は無いですが好きなので、指揮者のチェックはしてしまいます。私の周りもそういう人が多いように思います。 福田一雄さんなどは有名です。また、バレエ団と契約している指揮者の方もいらっしゃいます。 バレエ音楽を聴き慣れている方には、バレエの舞台の音楽は遅いと感じられることが多いかもしれません。また、1つの曲なのにあれっ短い!とかこんなフレーズあったっけ?とか色々バージョンがあったりします。が、ダンサーと音楽が一緒になるととっても素敵ですので、是非一度観ていただけたら嬉しいです。
お礼
回答、ありがとうございます。 その道には、その道の見どころやテクニックというものがあるんですね。 大変興味深かったです。 ありがとうございました。
- FUMI793
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実際にバレエ経験者、バレエ好きで頻繁に公演を見に行っている者です。 一般的に各バレエカンパニーによりますが、最高責任者の立場は 芸術監督になると思います。 (バレエ団運営の責任者は違いますが、バレエという芸術を プロデュースする立場の最高責任者です) 芸術監督だけが指揮者に指示をするとは限りませんが 最終的には意見をまとめ決定する立場には違いないと思います。 というのも、バレエミストレスなど相当な人数が公演に関わっているはずなので… ↓また、バレエ専門の指揮者の方も存在します http://www.musicbird.jp/programguide/column_classic/004.html この記事を読んで頂ければ、バレエ専門指揮者の詳細を理解して 頂けるのではないでしょうか。 バレエを見るとわかるように、踊り手と音楽は切り離せないもので 動きと音楽が調和した時にこそ感動が生まれます。 逆に音楽でミスが多いと踊り手と観客は不安になります。 どちらが欠けても、感動は生まれないものです。
お礼
回答、ありがとうございます。 まさかロジェスト・ヴェンスキーを紹介されるとは思いませんでした。(笑) というのは、この人は、クラシック音楽指揮者としても、十分有名な方なので。 キャリアの初期に、バレエに携わったことがある指揮者としては、アンセルメやムラヴィンスキーが有名です。 特にアンセルメは、ディアギレフ、ストラヴィンスキーとも関係が深かったので、バレエファンの方にも名前は知られているのでは? 芸術監督は、あまり突飛な解釈をする人を、指揮者に人選したりはしないんでしょうね。
お礼
まず、お礼が遅くなったことをお詫びします。申し訳ありませんでした。 元団員さんからの回答、大変参考になりました。 やはり相互の信頼によって舞台は成り立っているんですね。 舞台芸術というのは、関わる人の人数が大変多いので、それに伴う困難も増すでしょう。(私のは、本の受け売りですが・・) 舞台は、舞台裏が分かってくると、より面白みが増してくるように思います。 いつかバレエの舞台を見に行きたいです。 ありがとうございました。