江戸っ子さんと天然ウナギ
「ウナギうまいねえ~」と江戸っ子さんが、しみじみ言った。そして江戸っ子自慢が始まって、ウナギのうんちくまで語りだした。そして私に尋ねてきた。
「君のところで、ウナギはいくらぐらいだい?」江戸っ子のくせに、値段を気にするのだ。
「ここ5.6年で、えろう高うなって、うな丼が4000円ですわ」すると江戸っ子さんは
「そりゃあ高いねえ。天然ものに、ちげ~ね~」とのこと。
江戸っ子さんが食っている養殖ウナギ。食った翌日、トイレで(大)をすると、まっ黒な(大)が出てくる。それは太く長く、これぞまさしく天然ウナギ。便器の中でピチピチとはね、水を流すとくるくると回りながら、トイレの穴の中に消えてゆく。そして下水道を泳ぎ、海を目指し、きっといつかはその天然ウナギが、江戸っ子さんの口の中に入る日が訪れるに違いない。
どうして江戸っ子さんはウナギが好きだの、そばがウマイだのと、落語みたいなことばかり言うのか?現実が見えていないのではと思う私に、誰か教えてください。
https://www.youtube.com/watch?v=LL9gkP3cDqQ
お礼
ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。