例えば、1つの選挙区に、自民と民主と、その他の小さな政党の候補がいたとします。
小さな政党の新人候補が当選する可能性はかなり低いです。
でも、その政党を支持している人だっている訳ですよね。
その比率が「民主5:自民3:@@党2」だったとします。
定数1の場合は、10の選挙区で同じような比率になった場合、当選するのは民主10人だけという事になります。
残りの5割の票は無駄になってしまいます。死に票です。
定数1を2に増やしたところで、2割の票は議員の数に反映されません。
これが、小選挙区制の欠点ですね。
利点は、民意が反映されやすい…という事でしょうね。
今回のように、みんなが民主に流れると、一気に勢力図ががらりと変わるので。
「とりあえず民主にやらせてみよう」という世相の雰囲気が、ダイレクトに反映される訳です。
でも、取りこぼしも出てしまう訳です。
そこを救済するのが「比例区」ですね。
「北海道」とか「東海」とか「九州」とか、ある程度の大きな区切りの比例区を用意すると、比例区では「民主5:自民3:@@党2」という比率が、そのまま反映されます。
それから、順位を付ける事もありますが、「惜敗率」というのもあるのですよ。
とりあえず、小選挙区で当選した人はリストから除外されますので、比例区の候補は、小選挙区で落選した人が多い訳です。
で、同率の候補がいる場合、その中で順位を付ける方法が、どれだけ小選挙区で戦った当選した議員と、票数が近かったか。という事が当選順位に反映されます。
個人的には、以前のような中選挙区制位がちょうどよいのではないかと思ってますけど…
お礼
回答ありがとうございます。 ご丁寧な解説に痛み入ります。