私は、彼の出版本を新刊だった当初にほとんど読んだ経験があります。最終的には賛同できませんでしたがね。幸福実現党も支持はしません。(笑)
彼は昔から優れた宗教家だとは感じて来ました。経歴としては東大法学部卒・トーメン(現在の豊田通商)出身。その頃ニューヨークの世界貿易センターに勤務しており、後々に発生した2001年のアメリカ同時多発テロにも並々ならぬ怒りもあるでしょう。
あの事件自体、本当にテロだったか(米国内の策略?)が疑問ではありますが‥。
それはさておき、私は東大卒の人間には(あくまで私見で済みません)机上の理屈をイケイケドンドンで突っ走ってしまう印象を持っています。だからと言って、大川隆法氏‥と結び付けるのは、自分なりにどうか?とも思ってはいますが‥。今年自殺してしまった元衆院議員の永田氏も東大(工学部)出身でしたが、ライブドア元社長・堀江氏のメール疑惑を責め立てていた頃に、似た傾向を感じていました。結果的に残念な晩年でしたが、惜しい人物ではありました。
大川氏が言う所の北朝鮮との緊張状態においては、どうしたら日本を北朝鮮のミサイル(核)から守れるかを考える場合、理屈の上では先制攻撃しかないだろう事は、ほぼ理論が尽きていると思います。これは、攻撃という手段で全ての争いが終わってしまう前提の話しであって、その前提なら最も合理的な手段だと考えます。
しかしその後も世界や日本という国が存続して行く事を望んだ場合は、現実にはこんな方法はけして合理的ではないでしょう。いちいち理由を述べるまでも無い話しです。
彼は、やはりあのテロ事件に対する脅威を、一般の人間の何倍も危惧しているのではないかと思います。それはそれで、政治家には必要な素質や考えだと思います。ただこの手の人物は、自分の頭の中で成立した理屈を二の次にしておく事が許せないのでしょうね。自分中心というか、自分の理屈を証明する事こそが、政治家として他に考えるべき柔軟な政策よりも優先したくて仕方が無いのだろうと思います。
それを使命感とさえ感じるのでしょう。俺にしか解らない事なんだと‥。
それが彼なりの美学なのかも知れません。
演説の前の聴衆は、幸福の科学の信者の方々でしょうね。