1) 黒人(ネグロイド)は、大腰筋という筋肉が白人や黄色人種に
比べて強い傾向があります。大腰筋は上半身と下半身をつなぐ筋肉で、
走るパワーを生み出す筋肉のひとつですから、短距離走では有利に
なります。
なお、黒人にもいくつかのタイプがあり、一般に西アフリカ系の
黒人は短距離に強く、東アフリカ系の黒人は長距離に強いという
特性があります。これは何百、何千代にも渡ってそれぞれの土地に
適して進化してきた過程です。カリブ海の国に住む黒人は、先祖を
たどると西アフリカがほとんどなので、短距離に適しています。
2)すでに 10'00 は達成しているので、時間の問題でしょう。
日本では陸上競技ではなかなか食べられないので、10秒を切る
ポテンシャルをもったアスリートが野球やサッカーに流れて
いる可能性が高いです。
3)正直なところ8秒台は難しいと思いますが、9秒3くらい
なら達成できるのではないかと考えます。
実は2007年に、フランスの研究グループが「 陸上競技の記録は
肉体の限界の99%まで達している 」と発表しています。つまり、
記録更新の幅は1%以内しかないと言っているようなものです。
でも実際には、2007年9月にアサファ・パウエルが9秒74を
出してからわずか2年で、記録は0秒16縮みました。実に1.7%
近くも更新されたのです。これはすなわち、肉体限界に関する
研究結果の信頼性が乏しいことを意味します。
ちなみにボルトは世界陸上で、60→80mの区間を 1.61 秒で走り
ました。これを 20→100m で維持できれば、6.44秒で走れます。
最初の20mが 2.89 秒でしたから、単純計算で 100mを 9.33 秒で
走れることになります。
ここから 0.33 秒を削減するのは物理的に厳しいとは思います。
どんなに人間が速くなっても、たとえば 100m 5秒とかは絶対に
不可能なわけなので、どこかに限界値があるはずです。それが9秒
なのか、それ以下なのかは、ぜひ知りたいところですね。