一応、過去に遺伝し関係に従事していた者です。一般的なパニック障害に関する遺伝子というものは、あくまでも個人的な意見ですが無いと思います(調べていませんが)。たとえば統合失調症(むかしの分裂病)は遺伝的で、一卵性の双子の場合ほとんどの場合両人とも統合失調症になります。いっぽうパニック障害は、単純に一つの遺伝子の影響とは考えられずより高次な遺伝的性質の相互作用で発病しやすい、しにくいが決まってくるものと思われます(要するに総合的な性格、個々個人のキャラクター:これは異論もあるとはありますが、遺伝的に見ると強力に遺伝子に支配されている領域です)。そのため遺伝するかしないかというと、遺伝の影響は大いにあるでしょう。すこしだけ専門的に言うなら、脳内物質、セレトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、GABA・・・等の受容体の感受性、数、それぞれの放出量、再取り込効率みなどは遺伝性がきわめて高いものですので、これらが相互に関わっている高次の精神疾患(恐怖症、人格障害等)は遺伝性がつよいといえるとおもいます。が、逆に統合失調のように高確率で発病するという脳内の器質的なものとダイレクトにつながっているものではなく、たとえキャラクターが鬱傾向や、パニック傾向を強くもつとしても、発育の過程でバランスがとれるように脳内のサーキット(ちょっといい言葉が見つかりませんが)が形成できれば発病は十分避けられるでしょう。またパニック障害は十分治療化のです。ちなみに自分の親はパニック障害です。自分もその傾向はがあることは、強く認識していますが、パニック障害は発病していません(パニック傷害的な症状に陥ったことは、数回ありますが・・・普通誰でもあるレベルだと思います)。のでこの件に関して心配しないで大丈夫だと思います。
お礼
ありがとうございます。 とても科学的なお答えで、非常に安心致しました。 私の場合、先に述べたように家族の中で誰も同じ病気にかかっていません。 その事を考えると、少なくても自分の場合は生まれてから今までの生活環境などが大きく影響したのかもしれませんね。 いずれにしても、遺伝の可能性は高くないのだという皆様のお答えを聞いて今は安心している方向に向かっております。