目の細かいサンドペーパーを蒲鉾板のような平らな板に貼り付けるように巻き(板に接着してしまっても構いません)、ラケットの表面を擦ります。強すぎないように、また、全体が均一にラケットに当たるように注意して。
接着剤のカスを擦り取るためですが、むしろ、ラケットの表面を平らにするとともに微細な凹凸を形成するのが大きな目的です。
接着剤をラケットの面とラバーの面のそれぞれに、薄くかつ均一に塗布します。要点は、一見したところ接着剤が乾いたようになるまで待ってからラケットとラバーを貼り合わせることです。なるべく空気を抱き込まないように注意して。
貼り付けたら、時間をおかずに(すぐに)木槌か何かでラバーの上から叩きます。叩き方は、例えば、中央部から外周部にかけて次第に大きな円を描くようにです。ラバーの端部から他端部へと叩く人もいるかもしれません。これは、抱き込まないように注意したけれども残ってしまった(かも知れない)空気を追い出すとともに、接着剤相互の密着性を高めるための作業です。当たり前のことですが、ラバーを痛めないように注意して。布をラバーに掛けてから叩いても良いかも知れません(私は、直接叩いています)。
よほどの失敗が無い限り、以上でしっかりラバーを貼ることができます。
ちなみに、この方法は、ラケットへのラバー張りとして一般的なだけでなく、自転車などのタイヤのパンク修理のときにも一般的になされています。サンドペーパーではなく足裏擦り用の軽石が、木槌ではなく金槌が、それぞれ使われることもありますが。
ですから、あなたも、もしかしたら上記の方法でラバーを貼っておられるのかもしれません。にも拘らず、すぐにはがれるのでしたら、上記の各工程のいずれかにおいて作業上の問題があったのでしょう。一度、見直してみてください。
(追)溶剤はラケットの板に滲みて板を傷める恐れがあります。できるだけ使わない方が良いでしょう。また、勧めはしませんが、どうしても溶剤を使うのであれば、接着剤の外箱などに接着剤の成分が記載されていますから、その成分に適した溶剤を使うようにしてください(エポキシ系やシリコン系の接着剤にでんぷん糊の溶剤である水が効かないのは自明でしょう)。また、ラケットの板に直接溶剤をかけるのではなく、布にしみ込ませて拭くようにしてください。
お礼
使っていたのが、ポリビニルアルコールだったようです。 丁寧に教えてくださり、ありがとうございました。