うまく言葉にできないまま回答しようとしていますが、ご容赦ください。
「勘違いさせてごめんなさい」は、私が非常に言いそうな言葉だと思って、
「その言葉がとても惨めだった」というご発言を読んですごくどきっとしました。
冷や汗をかきました。
逆の立場になって考えてみれば「勘違いしたのはあなた」と言われているようなものですよね・・・。
その発言の裏には、単にそういう相手の立場を慮ることのできない想像力の低さ、
社会性の低さがあるのかなと思いました。
お相手の女性をも悪く言うようで申し訳ないのですが、自分自身に関してはこんなところなのだと思います。
言い訳がましいのですが、こういうことをもし自分が言うとしたら、謝っているつもりのときだと思います。
言いたいことは「あなたが勘違いしているんです」という、言葉をひっくり返すと出てくる意味ではなく、
「私が至りませんでした、いい年して適切な振る舞いがわからず、あなたを傷つけてしまって」ぐらいの意味のつもりです。
そんなメッセージにちゃんとなっているかどうかはさておき、「気分」としてはこんなところです。
男性よりも女性に多いと思うのですが、「人が好き」という感情が強く、
異性であっても同性の友人と接するのと同じ好意を注いで仲良くしようとするタイプがいませんか。
魅力的な異性即恋愛対象になりがちな男性と違い、そういうタイプの女性は
誰に対してもよく笑顔を向けたり、前者の男性が簡単に「勘違い」をする域にまで親しげに踏み込んできたりします。
他者に対する距離感がお互い違いすぎて、
女性にとっては友情のつもり、男性にとっては「恋愛感情を向けられているのかもしれない」と
思って意識してしまう、そういう距離感の食い違いを経験したことがあります。
学生時代の同級生の男性です。
同性と同じように、といいますか、私としては一応異性なのだしもう一歩引いたつもりでいました。
ほかの男性とも同じように接していて、問題はないつもりでした。
が、件の彼の平均的な人間関係よりは濃密だった関係を彼はアプローチと捉えたようです。
結果、「思わせぶりやがって」という罵倒を受ける経験をしました。
その経験に「それは悪い」と「勘違いするほうが悪い」という周囲の反応を受け、
私は「他人の尺度は自分と違う、それも時には大幅に」ということを学びました。
が、自分にない発想というのはなかなかわかりづらいものです。
私はいまだに、「これは男性が勘違いする振る舞いなので、男性相手にこれをするのはやめましょうね」という線引きがうまくできません。
男性は男性で「笑顔で挨拶しただけで恋愛感情があると思い込む」極端な人もいますし…。
だから好意がふってわいてくると仰天して、いったい何が悪かったのだろう?と思ってしまいます。
ご質問の女性も似たような経験をしたのかな、と感情移入してしまいました。
またこれも女性にありがちだと思うのですが、人との関係に少しでもかげりがさすとすぐに謝る人っていませんか。
非常に些細なことでも謝る人。
特にこの傾向が薄い男性ほど、このとき相手の女性は「問題となった行為について謝っている」と
理解しますが、女性のほうでは単に「気分を害させてしまったこと」だけについて
「ごめんなさい」と言っていたりして、こういう時も人間関係についても感情の濃淡や捉え方に
男女差があるために齟齬を生んだりするように思います。
女性同士、「こちらこそごめんなさいね」「いえいえ、私が悪かったのよ」なんて延々とやりとりしている光景は日常的ですが、
男性が同じ湿っぽいやり取りをしているのを見たことがありません。
ご質問の女性も、おそらく「フォローの電話があった」ために「ごめんなさい」を
言わなくてはならない、と感じたのではないでしょうか。
つまり、「そんな気を遣わせてしまったこと」についてです。
「自分は恋愛感情は今ないために断る、そのためにあなたに気まずいとかがっかりした思いをさせているだろうこと」「なのにわざわざ『大丈夫ですよ』って電話させてしまった…」「私が悪かった(らしい)のに‥」とかそんなところです。
女性でもこうした感情をまったく共感しない人はいますので、ばっさり辛らつに斬り捨てられたりしますが、
私はなんとなく、「謝らなくてはいけないような気分」がわかります。
日ごろから直ぐに「ごめんね」「すみません」を、言い過ぎるたちですので。
おそらく日本の男尊女卑的、女性は下に居るべしという文化で育ったことも影響しているのでしょうね。
他に自分がどう悪かったのかはっきりと自覚はできていないが、責められている事態だ、謝らなくては、と感じるときにも「ごめんなさい」を言います。
問題は謝るつもりはあっても「どう悪かったのか自覚していない」ことです。
そのため謝罪が頓珍漢なものになったり的外れなものになったりします。
そして繰り返しがちなのだと思います。
以上、ぐだぐだと冗長になりまして申し訳ないのですが(←とまた謝る)、
私が想像した「勘違いさせてごめんなさい」と言うならこんな気持ちのとき、でした。
もちろん想像なのですが、彼女もまったく何も考えずに「謝っているつもり」で
「勘違いさせて‥」と言っている可能性はあると思います。
とにかく、この言葉は人を傷つける結果にしかならないと今回のご質問で学びました。
気をつけたいと思います‥。
お礼
ありがとうございます。 彼女も彼女なりに考えて発した言葉だったのだろうと今は思えます。私自身は、経過を文章に整理したり、アドバイスを頂いたりすることで、原因等を冷静に分析することができたような気がします。しかし、これはあくまでも仮説にすぎないことで、真相は直接話さない限りは永久に分からないことだとは思いますが。でも、私自身も彼女自身に言葉ではない何らかの負担や辛さを与えたことは確かだと思います。