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競輪について教えてください
- 競輪についての基本的な質問をまとめました。
- 競輪でのレース距離や攻防、トップ引きについての疑問について解説します。
- また、「Sをとる」という言葉の意味についても説明します。
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こんにちは。 私も競輪が好きですので、私なりの解釈ですが、 (1)距離について 一般的な400バンクの場合(5周2015m)、実際にレースが動くのは残り2周(赤板)位からですが、それ以前の3周回は各ライン、選手の位置取りの戦いですね。今は、きれいな3分戦になるように番組が組まれることが多いので、割に早く一列棒状に収まりますが、それでもたまに3周めに入っても並びが決まらないということはあります。よくあるのは、間違って前につけてしまった選手が後位に下がろうとしても他の選手に牽制されて下がれないとかですが、その他にも、番手を狙う選手が位置にこだわったり、中段の取り合いで並走したりとかいろいろあります。 たとえ早めに並びが決まったとしても、選手にとってはその位置により改めて作戦を立て直す必要があるだろうし、またファンにとっても改めて今後の展開を考えることになりますので、私自身はあまり退屈ではないですね。(ただし、GIレースの決勝2800mは、私も長すぎるとは思いますが。) (2)トップ引きについて >トップを引くということはそんなに負担となるのでしょうか。 自転車競技では、前に人がいるかいないかで受ける風圧がぜんぜん違いますので、先頭を走るのは圧倒的に不利です。(人の後ろを走ると風圧が半分になるといわれてます。) また、誘導員が走るスピードは、周回ごとに無線で指示されていますので、誘導員が自分勝手に走ることは出来ません(ペナルティー覚悟なら可能ですが)。そもそもかつてのトップ引きというのは、レースでの勝負を放棄する代わりに、誘導手当をもらってレースを引っ張ることを選んだ選手ですので、自分が上位に残れるような走りをすることはありません。もしそんなことしたら、ファンが大騒ぎですね。ただし、同県の仲間を引き出すために目一杯引っ張るということはあったようです。 (3)「Sをとる」について S=スタートを取る、です。 現在は、同県、同地区の選手同士でラインを組むことが一般的ですが、かつては、有力な逃げ選手の番手は、スタート後いち早く誘動員の後ろについた選手が優先するとされていた時期がありました。そのためSがとることが、マーク屋の選手にとって重要でしたし、またファンにとっても、誰がSを取るかがレースの結果を予想する上で大切だったわけです。一般的には、インコースの選手のほうが、誘導員までの距離が短い分有利だったようです。現在でも専門紙のデータ欄には、S回数がありますが、その頃の名残だと思います。 今でも時々、スタート後にダッシュしてSを取る選手がいますが、その理由はラインとして前団の位置を確保したいため、ということが多いです。ただ一般的には、主導権をとりたいラインにとって、前受けするのは何かと不利なことが多いので、「誰もSを取らない」という光景が日常茶飯事となってしまいました。 ちなみに現在スタートラインの位置が、ゴールラインより15m後ろにあるのは、Sの取り合いによる事故を少なくするために、最初の直線距離を伸ばした結果です。 なんか、まとまりの無い回答になってしまいました。 少しでもご参考になったらいいのですが(^^ゞ。
お礼
大変詳細で分かりやすいご回答恐れ入ります。 (1)距離について なるほど、選手だけではなく、ファンも色々考えるために、あの周回は必要なのですね。 (2)トップ引きについて >人の後ろを走ると風圧が半分になるといわれてます。 半分ですか!これは驚きですね。 >自分が上位に残れるような走りをすることはありません。もしそんなことしたら、ファンが大騒ぎですね。 そう言う不文律があるのですね。納得です。 (3)「Sをとる」について 私は、逃げ選手が先頭に立つことかと思っていましたが、番手を主張する為に先頭の位置を争うと言うことですね。 今では、逆に不利になることが多いというのも良くわかりました。 専門紙やスタートラインにその当時の名残があると言うのも面白いですね。 競走のあり方も変わってきていると言うことですね。 10年後、20年後どのように変わるかも楽しみです。 >少しでもご参考になったらいいのですが(^^ゞ。 いえいえ。大変参考になりました。