ヨーロッパは、12進法の考え方に馴染みが深いようです。また、日本であまり触れることのない、フィート・ポンド法に由来しているとも言われています。
1フィート=12インチですから、4フィート(48インチ)を1インチに縮小するのが1/48スケール。同様に6フィートを1インチに縮小して1/72、12フィートを1インチに縮小すると1/144というコトになり、欧米の模型の基準になっています。
今、戦車は1/35が主流になっていますが、ヨーロッパの古い模型メーカーでは1/48が標準的スケールでした(日本でもバンダイが”ヨンパチ”のニックネームでラインナップしていました)。ところが、田宮模型の生んだ”単2電池”を基準にしたスケールが、その品質により世界を席巻した結果、1/35が世界基準になったようです。
船舶模型の世界基準である1/700は、日本(と言うより静岡県)の模型メーカーが共同で企画したウォーターライン(喫水線の意)シリーズが由来で、元々は、日本の家庭でも楽しめるような大きさにまとめるためのスケールだったようですが、タミヤの戦車同様、その出来の良さから、船舶模型の標準スケールになったようです。
お礼
なるほど、フィート→インチで必然的に1/12が基本なんですね。よくわかりました。ありがとうございます。