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国選弁護人というのは
「最後の弁護人」というドラマをみていて感じたのですが、国選弁護人にばっかやらされる弁護士はいるのでしょうか。またいるとしたら、何故なのでしょうか。 なんだかあまり優秀でない弁護士の方が担当させられるようなイメージになってしまいました。 やっぱりドラマのように「国選」ということで検察などにも一段低くみられるのでしょうか。 同じ犯罪でも、お金がある方が罪が軽くなる、というのであれば、法のもとの平等なんてないわけですよね。
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国選弁護人というのは、被告人を保護するための制度です。 起訴によってやむなく裁判を受けることになったが、 裁判を受ける際に専門的な知識を持つ弁護人=弁護士 をつけないといけません。 裁判は、裁判官(判事)と検事と弁護人&被告人で が必須要件ですので、裁判を行うためには、弁護士が 必要です。 よって、私選弁護人が前提ですが、ソレが出来ない場合に国選弁護人となります。 要するに、選りすぐるというよりも、裁判するために やっつけで弁護士をつけるための制度・・・ (能力の低い弁護士から選ぶ事はありません) 民事裁判と違って刑事裁判の場合は、基本的人権の中でも特に重んじるべき「生命身体の自由」に関わるからこの制度があると思います。 国選弁護人で刑事だけ扱っていては、イソ弁以上に 金銭的には苦労すると思います。 民事(や私選弁護人)をやらないと、稼げないでしょうね。 刑事事件では、国選・私選を問わず (特殊な例をのぞいて)そんなに儲かるものではないと思います。 国選でも私選でも、TVへの露出次第ではタレントにもなれます(笑) 私選弁護人として、いきなりメジャーデビューとはいかないので、名簿に載せているのでしょうね。 ドラマの脚色でしょうが、本来「見下す」という事は、 ないと思います。 法曹において、全ての立場の者が対等であり、 侮辱・軽蔑があってはならないモノと思います。 そのドラマに関しては、子供が「やーい、貧乏人」と揶揄する感じだと思ってください。 実際にあの様なペースで刑事事件を扱えるならば、 (有罪・無罪に関わらず)相当に優秀であるはずです。 同様なコトバに「ヤメ検弁護士」というモノあります。 検事を辞めた弁護士の事です。 (あるいは、検察勤務で副検事等から有利な受験で 試験にパスしたのちに弁護士になった者の事) 国選一筋の弁護士さんがいて貧乏でも、 弁護士としての能力が低いのではなく、 金の稼ぎ方が下手なだけかもしれません。 ドラマの影響で「見下す」事があるならば、 あってはならない様な悲しいことです。 でも、何期生で先輩・後輩という事は あるそうですが・・・・
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- apple-man
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>国選弁護人にばっかやらされる弁護士はいるのでしょうか。またいるとしたら、何故なのでしょうか。 人助けのため、自ら国選弁護人になる人がいる一方で、 経験が浅かったり、腕が悪かったりで仕事がなく、 職安に並ぶように裁判所に並び国選弁護の仕事をなんとかもらう という弁護士たちがいます。 弁護士というと高給取りと勘違いされる方がいますが、 基本的には芸能人さんたちと同じミズ商売で、デビュー したてでは仕事もないし、なかず飛ばずの弁護士さんもいる。 生活のために国選弁護人を続けざるを得ない方々が少なくない のは事実です。 現在弁護士を増やそうという傾向にありますから、この 傾向はさらに続くでしょう。家賃が払えないのに事務所に 居座りつづけ、家賃滞納で大家さんに告訴される弁護士さん も少なくないのです。 >やっぱりドラマのように「国選」ということで検察などにも一段低くみられるのでしょうか。 検察側や裁判官側も、必ずしも優秀とは限りません。 一度弁護士になりならが、仕事がなく食べて行けないので、 裁判官になった人の話をある弁護士さんから聞いたことが あります。裁判官なら公務員ですから必ず一定の給料が もらえるということです。
お礼
こんな裏話大変面白いです。意外でした・・・タモリのグッジョブ(放送終了)でぜひ見たかったです。 水商売といっしょっていうのは、なんだかイメージからしてものすごいギャップでした。毅然として、立派なオフィスの机の上で書類を整理しているイメージばかりでしたので、弁護士もぴんきりっていうことで、けしていい暮らしが約束されているわけではないんですね。 みなさまの回答ですっきりしました。 本当にありがとうございました。
- daytoday
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国選弁護人にばっかやらされる弁護士はいるのでしょうか? いません。ただし,割合的に多いという方はいます。 国選弁護人は#2の方の仰られますとおり当番です。弁護士会を通じることも裁判所から直接,確認することもありますが,順番に弁護士に引き受けてもらえるかどうか確認して決まるだけです。 従って選任に際し,優秀であるとかそうでないとかという判断が入るわけではありませんし,検察官(庁)に低くみられることもありません。 割合的に多い方がいるの理由は,忙しい弁護士が引き受けないことがあるからです。一般的にキャリアが長くなると顧問先も増えますし,手持事件が多くもなります。あまり金にならない国選弁護人は同じ時間を割かなくてならないのであればうまみが少ないことになります。 人権擁護という正義感に燃える方,あるいは義務として受け入れなくてはならないと考える方は引き受ける機会が多くなります。また,弁護士になりたての方は相対的に暇ですから,少ない報酬であっても積極的に受け入れることが多くなります。
お礼
ありがとうございます。参考URLも拝見させていただき、大変よくわかりました。弁護士も正義の人がいることがわかってなんだか暗い世相の今、ほっとしました。
- hanachin
- ベストアンサー率38% (115/298)
こんにちは 「最後の弁護士」私も見ていました。 おもしろかったですよね(^^ゞ 以前ユースケサンタマリアが出ていた弁護士もののドラマを見ていたのですが優秀な弁護士ばかり集めていた会社の社長が「たまには国選の仕事も引き受けておかないと世間体が悪い・・・」とかなんとか言ってましたし、当番で回ってくる・・みたいな事を言ってたような気がします。 ドラマでは国選って報酬も少ない・・と言ってましたのでいつもユースケが担当させられていましたが・・・(笑) 実際は優秀な弁護士の方も国選を引き受けたりしているケースもあるのでは無いでしょうか? あーゆードラマを見ていると実際自分が裁判に関わる立場になった時優秀じゃなくても優しく、熱心な弁護士がいいな・・・なんて考えちゃいます(笑)
お礼
最終回が終わってから、ずっと頭にあって、ここで聞こうか、いやわざわざ聞くまでもないか・・・っと悩んでいたんです。今日聞いて、みなさまから詳細な回答をいただきすっきりしました。 番組のパート2に期待したいところです。 トリック2のように・・・ (どうでもいいですが、アシスタントしてた人の名前がついに覚えられませんでした。ロバじゃあまりにかわいそう・・・)
- izumokun
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>なんだかあまり優秀でない弁護士の方が担当させられるようなイメージになってしまいました。 >やっぱりドラマのように「国選」ということで検察などにも一段低くみられるのでしょうか。 そんなことはないでしょう。国選弁護人は、裁判所が推薦する弁護人なので、普通であれば信頼できると思います。問題のある弁護士を裁判所が推薦するとはとうてい考えられません。 >同じ犯罪でも、お金がある方が罪が軽くなる、というのであれば、法のもとの平等なんてないわけですよね。 それは言えるかも知れませんね。
お礼
ありがとうございました。 少なくとも裁判所の推薦であるなら、水準以上の弁護士ということで安心できそうです。
お礼
こんなに詳細に回答していただけるとは感激です! ありがとうございます。大変よくわかりました。 法律のできる相談所に出てくるあの先生方の面々も・・・きっとたまには国選弁護を引き受けていると、信じていたいです。じゃないなんだかかっこよくないですよね。