- ベストアンサー
トーンコントロールの改造について教えてください
- ジュークボックスの音質改善に困っています
- 搭載されている回路の構成は不明ですが、音の流れはセラミックカートリッジからプリに入り、パワーアンプに接続されています
- トーンコントロールキットを組み立てても音の改善は見られず、低音が物足りない状態です
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ブログを拝見しました。 回路部分は、昔の真空管ラジオのシャーシを見るような感じですね。 写真とご説明文を合わせて考えますと、入力トランス付き SEPP(Single Ended Push-Pull) 回路のようですね。現在では殆ど使用されない方式です。 信号の流れは下記のようになっていると思います(片チャンネル分)。 (プリアンプより)→ コンデンサー/バッファなど → 2SC697(1個) → 入力トランス (ドライバートランス) → 2SC586(2個) → 出力コンデンサー(1000μF)→ スピーカ ↓ 2SC697のエミッター 出力コンデンサー(1000μF)から信号の一部を前段(2SC697)のエミッターに戻しているのは、 歪み低減のための負帰還(Negative Feedback)です。 コンデンサーの容量には問題ないと思いますので、元々このような低域特性なのかも知れま せんが、今までの情報から低域不足の要因を考えてみますと、下記のようになると思います。 1.入力トランスの特性 (1)磁気飽和による低域特性の低下:トランスが直接 2SC697 の負荷なっている場合 (トランスのリード線が直接コレクターに接続されていれば、このタイプ)、 トランスには常時電流が流れます(A級動作のため)。その場合、トランスの鉄心が 磁気的に飽和し、低域の信号を減衰させます。 これを防ぐには抵抗負荷に変更し、コレクターからコンデンサーを経由して トランスに信号を流します(トランスのリード線の他方はグランドへ)。要するに、 直流分をカットする訳です。 既にこの処置が取られていれば、そのままでOKです。 (2)元々、低域特性が低い:低域特性の良好なトランスに交換する。 2.スピーカーの経年劣化 ダンパーやエッジの硬化:ダンパーやエッジの交換をする強者もいますが、一般的では ないかも知れません。 3.箱の構造 密閉箱であること トランジスタや抵抗類は、一応正常に動作していれば、低域特性については関係ないと 思います。 なお、入力トランス付き SEPP の基本回路については、下記のURLをご参照下さい。 【電力増幅回路】 http://takaosuda.hp.infoseek.co.jp/homepage/electronics/circuit/analog11.html (上記の記事中、「図3 SEPP方式電力増幅回路」の回路図) 上で書き漏らしましたが、小さなトランス(ヒューズに接続しているもの)は、多分、前段用の チョークコイルではないかと思います。
その他の回答 (4)
- ginshirou
- ベストアンサー率73% (109/148)
No.3 です。補足を拝見しました。 適当な掲示板を知りませんので、当面この場でお答えします。 大きな電解コンデンサー(1000μF/50V、2000μF/50V)は、ご推察通り平滑用でしょう。 ところで、下記について、補足して頂けませんか。 (1) 念のため、確認させて頂きたいのですが、「トランジスタ 2SC586(×2個)」というのは、 片チャンネル分でしょうか。それとも装置(パワーアンプ)全体で、2SC586が2個だけ ということでしょうか。また、2SC697 の個数は 2SC586 と同じでしょうか。 これを知りたい理由は、2SC586 が片チャンネルに2個ならABないしB級動作、全体で 2個なら片チャンネル分は1個なのでA級動作の筈で、動作特性が全く異なるからです。 (2) ついでに、スピーカの背中とか、他の部分に出力トランスらしきものはないでしょうか。 もし、見当たらない場合、「トランジスタ2SC586(×2個)にも、1000μ50Vの電解コンデンサー (×2個)が繋がっていました。」のコンデンサーの端子(+、-)は、それぞれどこに接続されて いるでしょうか。 (3) それと、 2SC586、2SC697 以外にもパワーアンプに使用されているトランジスタがあるか 否か(もし、ありましたら、名称と個数)をお知らせ下さい。 該当がある場合、片チャンネル分の個数なのか、または、区別が難しい場合は全体の個数 なのかを明記して頂くようお願いします。 (4) 「2センチ四方くらいのトランスが2個」は、少々小さい感じがしますが、入力トランス (ドライバートランス)かも知れません。二次側が 2SC586 のベースに、一次側が前段 (多分、2SC697)のコレクタに接続されていれば、それに間違いないです。ご確認下さい。 (5) また、パワーアンプ内の電解コンデンサーは全て交換されたとのことですが、それらの 容量/電圧をお知らせ下さい。 それでは、よろしくお願いします。
お礼
また何か良い案がございましたら、ブログのコメント欄からでもかまいませんので、ご教授いただけましたら嬉しく思います。ありがとうございました。
補足
またまた、大変興味深い回答をありがとうございます!! 文字数の制限がありますので、ブログのほうで、詳しく記載させていただきますので、お待ちください。 http://blogs.yahoo.co.jp/sundays120001/MYBLOG/yblog.html
- ginshirou
- ベストアンサー率73% (109/148)
カートリッジの出力(低域の特性)やスピーカーの問題ではないとして 考えてみました。 回答No.2 への補足に書かれた現象も含めて推定しますと、古い方のパワーアンプの 低域増幅度が不足しているように思われます。 なお、ブーンというハム音は、50(又は 60)Hz ではなく、倍音(100 又は 120 Hz) だったりしますので、アンプの低域が弱くてもしっかり出ます。 回路は恐らくACアンプ(モノラルでしょうか?)と思いますが、もしそうでしたら 下記の部分の電解コンデンサーが容量抜けしている可能性があると思います。 (1)段間結合用電解コンデンサー (2)自己バイアス回路の場合、エミッタのバイパス用電解コンデンサー (3)出力トランスが使用されていない場合(SEPPなど)、出力用(スピーカーとの 結合用)電解コンデンサー
補足
興味深い回答ありがとうございます! ブーンという音ですが、普段は出ません。トーンコントロールキットというのを購入し組み立て、低音の利得最大にして、パワーアンプの間に挟んでみたのです。そうすると針が落ちた直後からブーンという音が出ました。(レコードの無音部分で) アンプは、ステレオアンプです。もちろん、カートリッジもステレオです。 回路について詳しくないのが悔しい所なのですが、パワーアンプには、電源からのトランスの2次側(テスターであたりましたら、14V、12V、5Vの3つ)がパワーアンプに入っていました。(この時点は交流ですよね) 大きな電解コンデンサー(1000μF 50V と、2000μF50V)がそれぞれ1個ずつあり、これは、平滑コンデンサー?かなと思います。平滑コンデンサーがあるということは、直流に直したあとの、交流成分を除いているのですね?(あちこち検索したのですが、難しく理解が出来ていない面がありすみません) また、トランジスタ2SC586(×2個)にも、1000μ50Vの電解コンデンサー(×2個)が繋がっていました。 パワーアンプ内に、2センチ四方くらいのトランスが2個あります。 これはどういう役割かわかりません。 パワーアンプ内部の電解コンデンサーは、中身が出ているものがあったりしたので、全て新しいものに交換いたしました。 更に詳しく、調べて行きたいのですが、ここでは個人情報は掲載出来ないようなのですが、どちらかの掲示板などに御誘導いただけませんか? よろしくお願いします。
- ASIMOV
- ベストアンサー率41% (982/2351)
そのカートリッジって脱着できる構造ですか? もし出来るのでしたら、新旧のカートリッジを取り替えたらどうなりますか? (カートリッジの劣化の可能性)
補足
カートリッジは、特殊な形状(裏表に針がついていて、A面B面の再生に使用)なので、交換は出来ません。また、部品の供給も済んでいるので、新品の入手も不可とのことです。 古い方の、パワーアンプに行くピンコードを、新しいほうのパワーアンプに繋ぐと、そこそこ低音は出るんです。なので、アンプやプリの回路構成の違いなのかなと、思っています。
グラフィックイコライザーをパワーアンプの手前に接続すれば細かなトーンコントロールが出来ます。価格は10000円~なので出来れば細かくコントロール出来る30000円前後ですかね。
お礼
非常に詳しい回答ありがとうございました。 解らないなりに、信号の流れを追ってみましたら、おっしゃる通りの流れでした! トランスを用いた回路というのを初めて知り、また一つ勉強になりました。 おっしゃるように、この製品は1960年代後半のもので、「ソリッドステート式」としての初代の製品との事なのです。この製品以前は、真空管式だったそうです。 プリント基板ではないアンプ回路などは、初めて見ました。放熱板が付いていたので、「これがアンプなんだろな~」と思ったくらいでした。 トランスの件、興味持ちました。 交換をするにしても、仕様が解らないので、また勉強になりそうです。 >抵抗負荷に変更し、コレクターからコンデンサーを経由して トランスに信号を流します(トランスのリード線の他方はグランドへ)。要するに、 直流分をカットする訳です。 というのが、よくわかりません。 スピーカーは、特に破れなどは生じておりませんでした。 キャビネット背面の蓋を、左右穴を開けて、バスレフにしてみようと思います。(もともと、左右の仕切りもなく、背面に穴もなくの状態なので、左右の音が混じっているのでしょうね。新しいほうは、左右の仕切りがちゃんとあり、背面にも抜ける穴が開いています) アンプ回路の仕組みは、よくわかりましたので、このアンプだからこの音色なんだ!と考えるようにします。 D級アンプキットというものがあるようですので、そちらのアンプに乗せ替えたりしようかなとも思います。 お付き合いいただきまして、まことに有難う御座いました。 良い勉強をさせていただき、また、更にオーディオについて勉強しようという意欲も沸いてまいりました。 本当にありがとうございました!