プラスチックと言っても成分も種類もさまざまで、添加剤や難燃剤なんかも含まれていますのでそこから出てくる物質も異なるはずです。さらに空気中の窒素と反応したり・・・と考えるとキリがありません。一種類のプラスチックを燃やすと有害無害を一緒にして最小で10種類から数十種類発生すると言われています。
たとえばポリウレタンフォームや発泡スチロールに使われる発泡剤のフロンから熱分解で出るホスゲンやアンモニアのようなものもありますし・・・
塩素を含有する塩化ビニルや塩化ビニリデンからは塩素、塩化水素、ほかの種類のプラスチックと一緒に燃やすと発生するクロロベンゼン類やクロロフェノール類等、そのほかに一般的なプラスチックから出る物質が加わります。
窒素を含むポリウレタンやABSなどの樹脂からは、ホスゲン、シアン化水素、アンモニア、二酸化窒素、
エポキシ樹脂やポリカーボネイド樹脂からはビスフェノール、
テフロン樹脂(PTFE樹脂)からはフッ化水素、
プラスチックには共通して
ホルムアルデヒド、一酸化炭素、二酸化炭素、
合成ゴムや天然ゴムからは塩化硫黄、硫化水素、クロロプレンなどなど・・・
ちなみにここに書いたものの中には化学組成から考えて当然発生するだろうと私が勝手に考えたものが結構あります。書いている時間にプラスチックの種類を指折り数えただけでも40を超えます。これらのプラスチックが燃えて蒸発したときに発生する揮発物もほぼ例外なく有害ですので、有害物質の数は軽く100を超えるでしょう。
ちなみにダイオキシンというのはある一つの物質をさす言葉ではなく、数多くある「ダイオキシン類」と呼ばれる物質すべてをさす言葉で、これを物質として数えるのは適当ではないと思います。
お礼
たくさんの事をありがとうございました!!