書店アルバイト経験者です。
私の働いていた書店では、補充分として入ってくるものは、帯が付いていた場合、棚に差す時に取っていました。
といっても、もうン十年も前のことで、今のように膨大な数が入荷しているわけではなかったので、今はその書店でも帯を外さずにいるようです。
外す理由は、平積みするならともかく、棚差しにすると帯が破れることが多いという事情がありました。
一度手に取った文庫を棚に戻す時、帯のことを考えて戻してくださる方ばかりならいいのですが、上の方から棚に文庫本を差す方が多いのです。
つまり、小口の部分を棚の奥に向かって真っ直ぐに入れてくれればいいんですが、みなさん、斜め上から棚に差す(文庫の下角を真ん中へんに入れておいて、そのまま下へおろす……状況が分かりますでしょうか)ので、帯がくしゃっとなったり破れたりするのです。
すると、「破れた帯が付いている本は嫌だ」と思う方もいるのです。帯がなければないでいいけれど、破れたものが付いていると、それだけで商品価値が下がってしまうように感じるようなのです。
そういう事情もあって、帯を外すこともあるのです。
他の回答にもありますが、帯というものは何かフェアがあるたびに付け替えられたりします。そのいい例が、夏に行なわれる「新潮文庫の100冊」です。あれは一斉に黄色いパンダの付いた帯に替わります。
お求めの司馬遼太郎の文庫は2002年から2003年に出版されたもののようです。
これのオリジナルの帯をお求めなのでしたら、条件を付けてネットオークションなどで探すしかないと思います。初版以降は、司馬遼太郎フェアとか時代物フェアとかに何度も替わっていると思うので、オリジナルの帯を、今店頭で求めるのは無理ではないかと思います。
どんな帯でもOKというなら、何軒か回れば比較的簡単に手に入ると思います。
お礼
ありがとうございました。大変参考になりました。