人間は、自分の思考を、無意識にまとめあげて(統合して)生活を送っているわけですが、
統合失調症は、思考や感情・感覚をまとめあげることが、うまくできなくなる病気です。
別の言い方をすると、思考や感覚をまとめあげられないので、自他の区別がつきにくくなります。
自他の区別がつかないということは、自他の境目があいまいになるということですから、
自分の一部が流出しているような感覚や、逆に、他者(モノも含む)が自分に流入してくるような感覚があります。
前者の場合、例えば、自分の思考が他人に読み取られているような感覚に襲われます。
後者の場合、例えば、強制的に他人の思考が入り込んできて、それに操られているような感覚に襲われます。
他に、妄想や幻覚・幻聴・幻視などのいろいろな症状がありすが、これらは統合失調そのものではなく、
そこから現れる「一現象」となります。
従って、妄想や幻覚があるゆえに、そのままストレートに統合失調症、という判断はなされないです。
※この辺りがよく誤解されるところです。
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