タミフル(オセルタミビル)もリレンザ(ザナミビル)もともにインフルエンザに対する治療薬です。
これらの治療薬はノイラミニダーゼと呼ばれる、インフルエンザウイルスが感染細胞内で増殖し、細胞外へ放出されるときに必要とされる酵素を阻害します。
これによってその抗ウイルス作用を発揮しますので、その作用面ではほぼ同じと考えてよいと思います。
違う点といえば、タミフルは経口投与ですが、リレンザは吸入薬です。
吸入薬である分だけ全身的な副作用は少ないと考えられます。
また、インフルエンザウイルスが増殖する咽頭などの気道に直接的に作用するので効果的ではないか、と考えられています。
また、タミフルによる異常行動(実際はタミフルによるものであると断定はできませんが)もあるため、リレンザが使用されることも多くなっているのではないでしょうか。
ただ、リレンザは吸入薬であるので、しっかりと吸い込まなければ作用を発揮しませんし、喘息などがある方には使用しにくいです。