破壊する理由は、
表向き:イスラム教は偶像崇拝を禁止しているため。
本音?:国際社会からの制裁に対抗して。
こんなところだと思います。美術品や歴史的建造物というのは、ただそこにあるというだけで多くの人は価値を見いだします。逆に言えばそれを楯にして要求することも可能になるわけです(ちなみに、最近あっちこっちで話が出ていた17世紀?のオランダの画家フェルメールの絵は、確か投獄されている同志を解放させるためにIRAによって盗まれ、取引の材料に使われたことがあるようです。新潮選書の「盗まれたフェルメール」という本に書かれているので読んでみてください)。
それと、日本人の画家の話ですが、その画家は平山郁夫(ひらやま・いくお)さんという人で、現在の日本画壇の重鎮です。東京だか京都だかどっかの○○芸術大の学長をつとめました。今60代の後半ぐらいです。代表作には「入涅槃幻想」(だったかな?)などがあります。シルクロード関係の絵をたくさん描いています。平山さんは、確か「文化財赤十字」だか何とかいう名前の組織を作り、世界各地の壊れたりしてしまった文化財を、寄付などで募った資金で修復するということをかなり前からやっています。おそらく今回のタリバンによる巨大仏像破壊の件でも、「これで勘弁してくれ」という考えではなく、「もし本当に壊してしまったのなら、何とかして修復しなければならない」という心から募金を募っているのだと思います。
長くなってすいません。
お礼
ご回答ありがとうございます。そうだったんですか。 確かに仏像を「人質」として利用すれば、国際社会も弱腰にならざるを得ないところでしょうか。いくら国連で抗議したところで知ったこっちゃないでしょうし。 それにしても日本には平山さんのような奇特な方がおられるのですね。全然知りませんでした。