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景気対策として国債10兆円
お世話になります。 景気対策として10兆円の国債を発行する方針だそうですが、 単純考えをすると、「貯蓄」が10兆円増えるのと同じなので、 国民の買い物が10兆円減り、景気回復に回らないことになると思います。 (たぶん、そんなことにはならないとは思うのですが) 国債を買う人と景気対策の恩恵を受ける人とは違う、 だから、(丸々10兆円分の効果ではないが)景気はよくなるだろう、 ということなのでしょうか? 具体的な解説をしていただけますと幸いです。 ちなみに、こちらは読みましたけど、よくわかりませんでした。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4492547.html
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人間の心理として、景気が悪くなったら自然と財布のひもを締めてしまいます。 ところが、一般庶民ならともかく、お金がある資産家や銀行まで財布のひもを締めてしまうと、そのお金が動かなくなり言わば死に金となるのです。 一般的に、金回りがよいことを景気がよいといいます。 逆に景気が悪いとは、金回りが悪いときです。 そこで、国が国債を発行し、資産家や銀行に滞留している金を国が吸い上げます。 そして、国がそこで得たお金を使うことで強制的に金を動かすのが、今回の赤字国債発行の狙いです。 なお、資産家や銀行が買った国債は、一定期間が経てば利子が付いて返却されます。 国は利子の分だけ損をしますが、国債を買った側はただ金を眠らせておくよりは、儲かるという結果になるのです。
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- merkjet
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国債についての問いが多いですね、 少し、金融と経済を理解しないと難しいかも知れません 分りやすく解説すると 政府は景気を回復させる為に景気刺激策として給付金を出しました。 給付金を使って消費を増やしてもらたい、給付金にお小遣いをプラスして使ってくれれば更に消費が増えます。消費が生産現場やサービスなど供給面に恩恵を与え活気づくわけですね、公共投資も同じで道路を作れば道路横に住宅や店舗が建ったりして波及効果が生まれます。 本来なら国の予算で賄えば何も問題ありませんが、税収が足りないので別からお金を借りてこなければなりません。それが国債です。 国債は国の借金で、債券市場という金融市場から仕入れるのです。 殆んどが金融機関や機関投資家が買います。金融機関は国債を運用して利益を得ていますし金融機関が個人向けに売り渡しているのです。 満期がくれば元金と利子分を受け取るわけです。 国が国債を発行して市場からお金を仕入れるのに時間を要します。 そこで、先に日銀がお金を刷って国債分の資金を政府が受け取ります。 一時期、お金が増えてしまうのですが、債券市場でお金を仕入れた分は消却しますのでプラスマイナス、ゼロでお金は増えません。 国債は政府が発行した借金ですので税金で払います。景気対策で波及効果が生まれれば税収が伸びて借金以上に税収が伸びれば一番良いのですが、税金は国債の支払いだけではなく社会保障(年金、医療、福祉)や教育費、防衛費、地方交付金と支出が多くあります。何が最優先化というと国債の支払いが最優先なのです。国債を支払わないと国の信用に関わります。従って他の予算が削られるようになるのです。 国債は国の借金ですが、個人や法人の借金に置き換えて考えて見てください、毎年借金を重ねる個人がいたとすると、その人に対して貸し出す人は、どのように見るでしょうか? この人、返済してくれるだろうか?と心配しますよね? これが国債を売買している債券市場が決めているのです。信用のない者が貸してくれと頼んでも貸すには貸すが返してもらえないかも知れないと思って利息を高めに取るでしょう。消費者金融の金利が高いのは信用がないからです。しかも無担保ですから金利が高くなってしまうのです。その理屈とまったく同じです。実際、国債も格付け機関が評価しているのです。 国債を大量に発行すると資金の出してもリスクに捉えてしまうから利回りが高くなってしまいます。「利回り」を説明すると債券というのは満期まで待たなくても売買できます。元本と利子が満期まで待てば入りますが途中で売買すると利子は保障されますが元本は売買の需給で決まります。例えば社債(企業の借金)を保有し倒産すれば投資した資金は返ってきません。途中で売ってリスク回避をします。元本が割れて売れるのです。買った人は安く買えます。もし倒産せずに満期を迎えれば利子分も入りますので元本と利子を含めて最初に投資した利回りが利子以上に利回りが大きくなります。 この国債の利回りが市場金利となり個人や法人に貸し出す金利の基準になります。国債を大量に発行すると利回りが上昇し、金利の上昇が経済を悪化させます。金利が低い時と高い時ではどちらが消費や設備投資をするかは分りますね、 今度は国債(国の借金)を払う番です。税金で支払うのですが、景気が良くなると税金の収入が増えて払えますが少ないと増税か、更に国債を払う為の国債(借換債)を発行となります。そうすると増税は国民に負担で消費を控え、借換債は更に国債を増やす。債券市場は心配して売られる。売られると利回り上昇し景気を悪化させる。国債が売れるように利子を高めにして売ると利払い費が膨らみ国民負担となる。 国債残高、地方債残高合わせて800兆円、1%の利子で年間8兆円の利払い費です。50兆円の税収のうち8兆円は元本が減らない利払い費を払い続けているのです。数字はアバウトですが近い数字です。 国債を発行しても良いと思っている人が多いようですが、現実は極めて厳しい
お礼
解説ありがとうございます。 最初から最後まで5回ぐらい読んでみました。 今回の質問の趣旨は、国債で政府がお金を手に入れることにより、どのような効果があるか、ということなのですが、 merkjetさんのご意見は、よい効果というよりも、むしろ悪い効果のほうを心配しないといけない、ということですね。 ありがとうございました。
- tomcat555
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一般の人は財布の紐を締めてます。 だから、資産家の人からお金を借りて、事業をしようということです。 でも、公共事業だから、その方面しか潤いません。 だから、批判がでてます。 また、増税ありきでの赤字国債。 年金が破綻しているから、補填しようとしての増税。 いろいろ思惑があるのです。
お礼
国債の効果で、公共事業だけは潤うということですね。 ありがとうございました。
- kybos
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何も10兆円借りて国の金庫に貯めこもうというんじゃない。 カネを使わない個人に代わって国がカネを集めてそれを使おうということだよ。 国債を買う人は、国債を買ってなけりゃどのみち銀行にでも預けるわけで、 何も強制的に国債を買わせるわけじゃないから、そういう人の消費はそもそも当てにできない。 だから、10兆円が丸々吸い上げられるわけじゃないし、だったら、代わりに国が使った方が景気にはプラスになる。 そういう発想だね。
お礼
やはり 国債を買う人 ≒ お金を使わない個人 ということですね。 ありがとうございました。
- kantansi
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「景気対策として国債10兆円」ではなく、「景気対策の原資として国債10兆円」です。 「景気対策」と称して、無用な道路や建物を建てて、土建屋や道路族議員や、国交省の役人どもを太らせたり、公明党の言いなりになって、無意味な現金のばら撒きの費用を捻出したりする為に、10兆円の国債を発行しようというものです。 国債を発行することで、即景気浮揚につなげると言うことでは有りません。
お礼
ありがとうございました。
お礼
お金を使わない人 ≒ お金を眠らせるのが惜しい人 ≒ 国債を買う人 ≒ 資産家・銀行 ということですね。 そして、 「国がそこで得たお金を使うことで強制的に金を動かす」 は、おそらく 国債を買う人 ≠ (国債の利子収入ではない)景気対策の恩恵を受ける人 ということですね。 ありがとうございました。