米国の証券会社で取引をする場合、
(1)取り扱い銘柄数が圧倒的に多い
例えば、Financial Select Sector SPDR (XLF)など、金融セクターETFに
投資したいと思っても、日本の証券会社では売買できないようです。
レバレッジの効いたETFや、ベア型ETFも売買できます。例えば、
Direxion Daily Financial Bull 3X Shares (FAS)
Direxion Daily Financial Bear 3X Shares (FAZ)
など。値動きが激しいのでデイトレに最適。流動性も抜群です。
(これらの銘柄は、リスクが高いので、おすすめはしません)
様々なADRの売買ができます。(日本では売買できない優良株のADRもあり)
時間外取引、店頭市場での売買もできます。(Pre-marketで売買可能)
商品ベースのETFも売買できます。金、銀、ベースメタル、原油、天然ガスなど。
(商品設計上、限月交代時の鞘滑りで目減りするリスクがあります。大証の原油
ETFも同様ですが)
(2)オプションが売買できます
保守的な売買として、カバードコールや、権利割当覚悟のショートプットがありますが、
個別株でこれらの戦略を使えると、リスクを抑えた上で利益を追求できます。
(これらの売買は別段、難しくありません。60日有効な指値をして放っておくだけで
よい。夜中に目をこらしてみている必要はない)
(3)手数料
手数料に関しては、私の場合、売買あたり9.99 USD ~という感じです。
証券会社によって違います。また預け入れ金の多寡、取引頻度によって
手数料はかなり違います。日本市場で日本株を売買するよりは割高な感じですが、
日本の証券会社で米国株を売買するよりは安いのではないかな。
オプションは枚数が少ないと手数料が非常に割高に感じます。
(4)税金(サラリーマンの場合)
株を売って得た利益は、日本と同様、譲渡益として扱われます。
オプションは雑所得。したがって株で損して、オプションで利益、
合計するとマイナスという年でも、オプションの利益に対して納税
しなければなりません。
株の譲渡損は海外口座の場合は「繰り越しできない」ようなのですが、
実際のところは、税務署の担当者次第という印象でした。
(彼らもよくわかっていないので、彼らの判断次第。わたしは税務署に
呼び出されて2時間くらい説明させられました)
税金の計算は、
取得費 =買った日の株価、手数料、為替レートから円建で計算
譲渡価格=株を売った日の株価、手数料、為替レートで円建てで計算
という感じになるので、口座の残高はドル建てなのに、確定申告は
円建てで計算しなければならず、売買数が多いと非常に面倒くさいです。
私は確定申告時は、A4裏表印刷した資料を数十ページ添付してます...orz
(為替が大きく動いた場合、ドル建で損してるのに円建てでは利益になる
場合や、逆にドル建では儲かってるのに円建では損になる場合がある。
その点は注意が必要)
私は為替の計算は面倒くさいので「仲値」を使いましたが、
税務署員に、ごちゃごちゃ言われたものの、そのまま受理してくれました。
どこの銀行のレートでもいい、と言われました。銀行が営業していない日は
前営業日のレートを使いました。
(5)信用リスク
会社によるのかもしれませんが25万ドルまで保全されるようです。
しかし英語が得意でない、非居住者の場合、もし破綻した場合などに、
スムーズに資金を日本にもどせるかどうか?というリスクはありますね。
お礼
やはり大きな違いは銘柄数なのですね。単純に米国ETFを購入するだけなら国内ネット証券で十分ということですね。ありがとうございました。