アメリカの小学校にいたことがありますが、式典の時にはアメリカ国歌を歌うことがありました。また、アメリカの公立学校では、毎朝、黒板の上にかかっている星条旗に向かい、胸に手を当てて忠誠の誓いの言葉(The Pledge of Allegiance)を斉唱します。
また中学校・高校は日本に戻りましたが、ここでも卒業式などの時は斉唱しました。(私は吹奏楽だったので、演奏していましたが)
また国際試合(アメリカでは国内試合も)の独唱は、観客が多すぎるためと色々な国籍の人がいるために代表者が独唱するだけで、国際試合なら各国(相手国)に対して敬意を表す為に起立しますし、国内試合なら自国に敬意を表して全員起立が原則ですし、本来なら自国国歌は歌うほうが正式なマナーです。
これが国際的に通用するマナーなのです。
君が代については、確かに音楽的に美しくはありません。もともと雅楽を基本した旋律ですので、唄うこと自体唄いやすい曲でもありませんし、歌詞も唄うことを念頭においた歌詞ともいえません。ついでにいえば吹奏楽で演奏するにも適した曲とはいえません。
しかし(日本国内の政治的な論争はさておき)、国歌は「全員起立で歌うこと」が公式の場での正しいマナーですし、どんなに嫌いな国、対立する国であっても、国際的な場(国際試合・オリンピックなど)では相手国の国歌・国旗に対して敬意を払うのがマナーです。
どこの国でも、公式行事(特に税金を使った学校などの場所)では国歌を斉唱し国旗を掲げます。これは子供たちが、国を支える大人たちが子供たちのために税金を払い社会を支えていることに対して、国歌を歌い国旗に敬意を表すことで敬意「社会の皆さんのおかげで学校を卒業することができました」と表す行為なのです。
君が代に論争があるなら、君が代に変わる国歌が出来てもかまいません(私は右翼ではないですから)、職員が敬意を表したくないならそれも結構でしょう。
しかし、どのような国歌でも、間が抜けていても国歌を斉唱するのは正しいマナーであり、小学校・中学校程度ならピアノ伴奏程度が一番歌いやすいでしょう。歌いやすいオーケストラなどのカラオケがあればそれもいいかもしれません。
しかしテープで国歌を流して終わりにするのは、どんなに荘厳でも「敬意」を表す行為にはなりません。
しいてなぜピアノなのか、教育委員会の命令なのかといえば、教員のサボタージュをさけるためでしょう。
テープ・CDなら過激な事をしようとすれば簡単にできますが、ピアノ演奏を妨げるということは、伴奏者を演奏できないようにする(傷つける)ということにつながるからです。
お礼
回答ありがとうございました。 海外の経験があられる方の回答ですので大変参考になります。 君が代は雅楽で作られた物を外国人が軍楽隊で演奏できるようにアレンジしたと聞いたことがあります。 ピアノ伴奏が教員のサボタージをさけるためというのは哀しい事情だと思います。 君が代という音楽に対してどの伴奏形態が一番ふさわしいのかを考えてあげるべきだと思います。