以前,別の疑問サイトで書いたことがありますので,詳しくはそちらをご覧いただきたいのですが(参考URLの3番目の回答です),あえてテレビ局に厳しい言い方をすれば「人権に配慮していますよ,というポーズ(または言い訳)」だと思います。
本当に人権に配慮するのなら,おっしゃる通り顔にモザイクをかけるとか,後ろ側からうつすとか,あるいはズームアップして手を画面に入れないようにするとか,人物は写さずに事件の現場や被疑者の家などだけの映像を使う(NHKのローカルニュースに出てくる小さな犯罪事件では,この方法がよく使われています)など,いろんな方法があります。
しかし,そういった方法はあえてとらず,手錠にモザイクという手法を使っているのは,やはりテレビ局の本音のところでは「絵になる場面がほしい」「こんな悪いやつがしょっぴかれて,せいせいした,という映像がほしい」という気持ちがあるからでしょう。
そのためには人権は二の次,という気持ちと,でも有罪と決まるまでは無罪と推定される,とか,人権侵害で訴えられたらどうしよう,という気持ちとのはざまで揺れた結果の,一つの妥協策といえると思います。しかし,本質的な解決とはいえないですね。